クレルモンの2つのノートルダム〈Clermont-Ferrand〉dim. 9 avril*2日目3
2017年 04月 30日
Clermont-FerrandのBasilique Notre-Dame-du-Portノートルダム寺院の後陣を仰ぐ。
こんにちは、Kaoluluです。
週末はいい天気だった関東地方。
Kaoluluは少し部屋の整理をし、後はフランスの思い出にひたってました。
カレンダー通り明日明後日と出勤したら、あとはGW。
フランスはメーデーで三連休ですね。
旅行記はまだ2日目の話!でもあと2回書かないと夜にならなそうです(苦笑)
> Cathéderale Notre-Dame-de-l'Assomption ノートルダム・ド・ラソンプション大聖堂観光局に閉館前に滑り込み、ClermontPassを手に入れました。
まだ日が沈むまで時間があるので、ちょっと観光してから夕食にしようと決めました。
黒い Cathédrale Notre-Dame-de-l'Assomption ノートルダム・ド・ラソンプション大聖堂の
西門の前にのびる Gras通り。長い下り坂で、いかにも表参道という感じ。
建物の合間に明日登る予定のPuy de Dômeが見えますが、写真だとなかなか写らない!
大聖堂の中に入ってみると、そうだ、今日は日曜日だった…!夕方のミサに参加する人々が。
内陣裏の礼拝堂に入るのは遠慮した方がよさそうです。
西門に向かって右側にあるのがGenès礼拝堂。
ここは19世紀にフランス中の中世建築を再建したViollet-le-Ducが作った部分。
ステンドグラスも近代的なデザインです。
ノートルダム・ド・ラソンプション大聖堂…長いので日本語でいうと、聖母被昇天大聖堂は、
もとはロマネスク教会で、今ではその当時の部分はクリプトしか残っていません。
ゴシック様式の建設は1248年に始まり、14世紀前半まで続きましたが、
100年戦争と資金難で工事は中断。
屋根だけは16世紀にオリジナルから鉛製にふき替えられました。
調度品や聖職者席、彫像と塔を除いて、ほとんど革命の被害をうけなかったけれど、
1866年にようやく再建開始。そしてViollet-le-Ducの仕事を弟子が引き継ぎます。
西正面と尖塔が完成したのは1884年、Gras通りにつづく階段が完成したのは20世紀。
西の2つの尖塔は新しい部分で、それ以外はほぼ13、14世紀のものとみていい。
西門に向かって左にあるのが、Apocalypse礼拝堂。
バイエットの塔にに登れるのは17時15分まで。大聖堂を見るのはまた今度にしよう。
Bourse広場に面する北門はこんな風。入ってすぐ左がバイエットの塔。
南門にはたくさん彫像が残っているけど、こっちは全部なくなってしまっています。
とりあえず、Michelinガイドに載っているコースの後半どおりに歩いてみよう。
もう1つのノートルダムは19時まで開いているはずだから。
北門をでてまっすぐ行くと、市庁舎。
当然、時間外だから閉まっていました。
市庁舎の壁の角についている噴水はちょろちょろ水が出てたけど。
突然視界が開けます!ここは? Poterne広場。
おそらく、クレルモンフェランの街の北の端のrempartじゃないかな。。。
噴水の名は Fontaine d'Amboise アンボワーズ噴水。
クレルモンの司教、ジャック・ダンボワーズが1515年に建立したルネサンス式彫刻。
初めは、大聖堂前のVictoire広場にあったのだけど、1808年にDelille広場(後で登場)に、
1962年にこのPoterne広場に移築されたのだそう。
ゴシックの面影を残すボルヴィック溶岩でできたルネサンスの彫刻…。
てっぺんには武器を持つ原始的なおじさん、中段の女性は…用をたしてる(苦笑)
下の方にはパスカルの像があるってガイドブックにはあったけど、よくわかりませんでした。
あ、あの右手の四角い柱の顔だろうか?パスカルさん。
哲学者で数学者のBlais Pascalはクレルモン生まれです。
…この水の透明度なら絶対飲めますね。
広場のはじっこ。下にはトラムの線路。
左奥にはてっぺんに電波塔をのっけたPuy de Dôme、右手前の小山はMontjuzet公園ね。
あの教会は…たぶんSaint Eutrope教会だと思う。
ここからみる大聖堂の尖塔もいいですね。ヒナゲシが鮮やかで。車がじゃまだけど。
市庁舎の裏通りは、Port通り。個性的な個人の館が並んでいます。
クレルモンの街は、とにかく家が「黒い」ので、写真に撮るのが非常に難しい。
日が当たっても反射がないため、影の部分が真っ黒になってしまう!
暗い部分にレンズの明るさを合わせると、建物が白トビを起こして見えなくなるし…。
ハイレンジで撮っても↑この始末(^^;
もう少し空の見えるところでなら…まあ、クレルモンらしい色ですね(と思うことにする)。
> Basilique Notre-Dame-du-Port ノートルダム・デュ・ポール寺院
Notre-Dame-du-Port寺院(basilique)に到着。
わあ、なんだかイスラムチックな鐘楼ですね。
この教会、なぜかKaoluluは身廊の写真を一枚も撮らずに出て来てしまいました。
とてもシンプルで暗かったのと、本当に祈りを捧げている人がいたのと、
正直に言うと、本当に神様がいそうな恐さというかぞっとする感じがしたから…(汗)
ちなみに、ここはサンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼路として世界遺産に登録されています。
クリプトの様子はこんな風↓
ね、他の教会と何かが違うでしょう…?空気がなんというか…。
黒い聖母子像はこんなに小さくて…。
身廊内で唯一カメラを向けることができた柱頭。鳥肌の立つシンプルさ。
建立は6世紀に遡ります。
ノルマン人の襲撃によって焼き払われ、
再建により11世紀と12世紀のそれぞれの様式が融合した珍しい建築。
鐘楼は19世紀初めに増築されたものだそう。
前ロマネスク様式がのこされているのは、西正面から入ってすぐの拝廊部分のみ。
南面の門はロマネスク様式の彩色された彫刻がオリジナルのまま残されています。
三角形で1枚岩でできた彫刻は、オーヴェルニュ地方独特のロマネスク様式なんだそう。
三角の部分の左には「東方三博士の礼拝」、中央は「寺院への奉納」、
右は「キリストの洗礼」が描かれています。
上の半円形の中には、6つの翼のある天使の間にキリストが鎮座。
簡単な木製雨よけがあるだけなんだけど、こんなので世界遺産の保存は大丈夫なのかな?
この教会の見所は、蛇腹に重なる後陣で、それを見るための展望台があります。
ところが!!こんな張り紙が…(涙)
「展望台閉鎖
警告にも関わらず、非礼な行為があったため、危険を回避するために展望台を閉鎖します」
なぬ〜。展望台に落書きをするヤカラがいるらしい。
いずれにしても、展望台の入場時間は14〜17時なので入れません。
今回は諦めよう。残念だけど!
そろそろ19時。Victoire広場に戻って今日の夕飯の場所を決めなくちゃ。
続く… au suivant...
→ フランス旅行記2017〈パリ郊外とオーヴェルニュ〉全記事表示
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nana33
at 2017-05-01 14:55
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Kaolulu-sann...Joyeux 1re Mai ! きっと、フランスはmuguetの花で一杯でしょうね。
Kaolulu-sanに案内されて、クレルモンの街を歩いてるみたいな気分になりますよ。ノートルダム・ド・ラソンプション大聖堂、長い年月をかけて大切に守られてきているのですね。この大聖堂の色・・・この黒は、ずっと見ていても飽きない不思議な発色のnoir. 街並みもそれに合わせた控えめの色調に統一しているのでしょうね。街の中が、掃除が行き届いているように見えるんですけど? カトリック信仰の深さを感じます。私も、フランスの古い教会をゆっくり見学するのが大好きです、なぜか、とても安心してしまう(笑)のです。
連休には、たっぷりフランスの思い出に浸ってください。Bonnes vacances !
Kaolulu-sanに案内されて、クレルモンの街を歩いてるみたいな気分になりますよ。ノートルダム・ド・ラソンプション大聖堂、長い年月をかけて大切に守られてきているのですね。この大聖堂の色・・・この黒は、ずっと見ていても飽きない不思議な発色のnoir. 街並みもそれに合わせた控えめの色調に統一しているのでしょうね。街の中が、掃除が行き届いているように見えるんですけど? カトリック信仰の深さを感じます。私も、フランスの古い教会をゆっくり見学するのが大好きです、なぜか、とても安心してしまう(笑)のです。
連休には、たっぷりフランスの思い出に浸ってください。Bonnes vacances !
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at 2017-05-01 14:57
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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kaolulu-nv at 2017-05-01 18:54
> nana33さん
メーデーですね。日本人にはあまり実感のない日ですけど…。5月は日本もフランスもお休みが多いですよね。航空券も高いからなかなか行けないけど、muguet売りを見てみたいです。
ブログを書きながら、私も頭の中でもう一度クレルモンの街を歩いています。このクレルモンの到着日には、しっかりと地図が頭に入っていませんでした。何もかもわかっていて歩いていたように書いていますが、実際に自分が見て来たものが空間的に繋がって来たのは旅の後半です(笑)
ノートルダム・ド・ラソンプション大聖堂も街も、黒というかグレーというか、水煮濡れたり、夕日に照らされたりすると結構色が変わるように感じました。カトリックではない日本人が見ても、とても心が和みます。確かにゴミは少なかったように感じますね。自然を楽しみにやってくる人が多いのでしょうね。
メーデーですね。日本人にはあまり実感のない日ですけど…。5月は日本もフランスもお休みが多いですよね。航空券も高いからなかなか行けないけど、muguet売りを見てみたいです。
ブログを書きながら、私も頭の中でもう一度クレルモンの街を歩いています。このクレルモンの到着日には、しっかりと地図が頭に入っていませんでした。何もかもわかっていて歩いていたように書いていますが、実際に自分が見て来たものが空間的に繋がって来たのは旅の後半です(笑)
ノートルダム・ド・ラソンプション大聖堂も街も、黒というかグレーというか、水煮濡れたり、夕日に照らされたりすると結構色が変わるように感じました。カトリックではない日本人が見ても、とても心が和みます。確かにゴミは少なかったように感じますね。自然を楽しみにやってくる人が多いのでしょうね。
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kaolulu-nv at 2017-05-01 18:57
> 鍵コメさん
4年ぶりにまたフランスへ行って来ました!
会社員になって、ちょびちょび貯金をした自分へのご褒美に。
でも、親も歳だからこれが最後とか思いつつ行ったのに、また行きたくなってます。
サイトの連絡ありがとうございます。
こちらも修正しておきますね!さっそく遊びに行きます。
4年ぶりにまたフランスへ行って来ました!
会社員になって、ちょびちょび貯金をした自分へのご褒美に。
でも、親も歳だからこれが最後とか思いつつ行ったのに、また行きたくなってます。
サイトの連絡ありがとうございます。
こちらも修正しておきますね!さっそく遊びに行きます。
by kaolulu-nv
| 2017-04-30 18:01
| 2017フランス旅行記
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Comments(4)