贋作作家 Guy Ribes の自叙伝
2016年 08月 23日
こんにちは、Kaoluluです。
今日は帰りにふらっと書店に寄りました。
新刊の本棚(平積みではない…)をさっと眺めて、
気になる著者名を発見。
「ギィ・リブ」
明らかにフランス人。カタカナになっていても、フランス人の名前だとわかります。
Kaoluluが読むのは日本人がフランスを舞台に書いた本か、フランス人が書いた本ばかり。
「ピカソになりきった男」ギィ・リブ 鳥取絹子訳
キノブックス(1600円+税)
原題は「Autoportrait d'un faussaire」、訳すと「贋作作家の自画像」。
そういや、最近、贋作作家のニュースをフランスのTVで見かけた気がする…
そう思って、買って帰って検索してみました。
→ France3:Art : la vie du faussaire Guy Ribes sur grand écran
「芸術:大スクリーン上の贋作作家、ギィ・リブの人生」2016年3月4日放送
この原書がでた2015年の4月にもTélé Matinで取り上げられていたようだけど、
今年の春には彼のドキュメンタリー映画↓が公開されて話題になったばかりでした。
ニュースのレジュメから、改めて彼について説明を。
映画のタイトルは「Un vrai faussire(本物の贋作作家)」。
「魂を見つけ出さねばならない。人々は気づいていないが、
作るのがより難しいのは、実現させるべきモチーフではなく、魂なんだよ」
とリブ氏。つまり、画家の気持ちになりきることが大変だということです。
2005年に告発されるまで、35年間、彼は贋作を芸術市場に溢れさせていました。
ピカソ、マチス、マネ、シャガール…。
彼は、名だたる巨匠の作品を模倣することができ、
キャンバスをわざと古く見せるために、当時の画材を使用することもいとわない。
悪質な画商が顧客捜しをし、彼は贋作1枚につき2000〜5000ユーロも得ていたらしい。
ニュースを見るだけでも、ただ者じゃない贋作画家だとわかります(苦笑)
彼は模写をしているのではなく、それぞれの画家の技法を研究し、
その画家になりきって新作を描くのだ。
ここまで来たら、もはや巨匠。。。
ちなみに、有罪判決を受けた後に、映画「ルノワール 陽だまりの裸婦」で、
「ルノワールの手」を演じたのは、リブ氏だったそうです。
原書が出た頃に放送されたFrance2のドキュメンタリー番組もあります。
本人が出ている映画も興味津々だけど、日本での公開は未定なので、
とりあえず、この本を読むのがとても楽しみ。。。
いわゆる悪に手を染めた画家の自伝だから、
自分が感情移入できるかどうかはわからないけれど、
ただ者ではない腕の持主が、なぜ「贋作画家」になったのか、
ならざるを得なかったのか、なりたくてなったのか…気になります。
読んだ後にブログに紹介すればいいのだけど、
Kaoluluは遅読な上に、近頃、新刊刊行のサイクルが異様に早く、
あっと言う間に本屋から姿を消してしまうので、読む前に書きました。
秋の虫が鳴き始めた晩夏の夜に…どうかな。
今日は帰りにふらっと書店に寄りました。
新刊の本棚(平積みではない…)をさっと眺めて、
気になる著者名を発見。
「ギィ・リブ」
明らかにフランス人。カタカナになっていても、フランス人の名前だとわかります。
Kaoluluが読むのは日本人がフランスを舞台に書いた本か、フランス人が書いた本ばかり。
キノブックス(1600円+税)
原題は「Autoportrait d'un faussaire」、訳すと「贋作作家の自画像」。
そういや、最近、贋作作家のニュースをフランスのTVで見かけた気がする…
そう思って、買って帰って検索してみました。
→ France3:Art : la vie du faussaire Guy Ribes sur grand écran
「芸術:大スクリーン上の贋作作家、ギィ・リブの人生」2016年3月4日放送
この原書がでた2015年の4月にもTélé Matinで取り上げられていたようだけど、
今年の春には彼のドキュメンタリー映画↓が公開されて話題になったばかりでした。
ニュースのレジュメから、改めて彼について説明を。
映画のタイトルは「Un vrai faussire(本物の贋作作家)」。
「魂を見つけ出さねばならない。人々は気づいていないが、
作るのがより難しいのは、実現させるべきモチーフではなく、魂なんだよ」
とリブ氏。つまり、画家の気持ちになりきることが大変だということです。
2005年に告発されるまで、35年間、彼は贋作を芸術市場に溢れさせていました。
ピカソ、マチス、マネ、シャガール…。
彼は、名だたる巨匠の作品を模倣することができ、
キャンバスをわざと古く見せるために、当時の画材を使用することもいとわない。
悪質な画商が顧客捜しをし、彼は贋作1枚につき2000〜5000ユーロも得ていたらしい。
ニュースを見るだけでも、ただ者じゃない贋作画家だとわかります(苦笑)
彼は模写をしているのではなく、それぞれの画家の技法を研究し、
その画家になりきって新作を描くのだ。
ここまで来たら、もはや巨匠。。。
ちなみに、有罪判決を受けた後に、映画「ルノワール 陽だまりの裸婦」で、
「ルノワールの手」を演じたのは、リブ氏だったそうです。
原書が出た頃に放送されたFrance2のドキュメンタリー番組もあります。
本人が出ている映画も興味津々だけど、日本での公開は未定なので、
とりあえず、この本を読むのがとても楽しみ。。。
いわゆる悪に手を染めた画家の自伝だから、
自分が感情移入できるかどうかはわからないけれど、
ただ者ではない腕の持主が、なぜ「贋作画家」になったのか、
ならざるを得なかったのか、なりたくてなったのか…気になります。
読んだ後にブログに紹介すればいいのだけど、
Kaoluluは遅読な上に、近頃、新刊刊行のサイクルが異様に早く、
あっと言う間に本屋から姿を消してしまうので、読む前に書きました。
秋の虫が鳴き始めた晩夏の夜に…どうかな。
by kaolulu-nv
| 2016-08-23 23:01
| 読書
|
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