アートモデルという職業
2016年 01月 31日
こんにちは、Kaoluluです。
いい天気の関東地方です。
今日は職場の上履きと、椅子用にクッションを買おうかと考え中。
上履き用に古い靴を2週間履いていたのですが、
古過ぎたのか、室内と屋外の気温差に耐えられなかったのか、
あっという間にボロボロになってしまいました(苦笑)
今日は「美術」の話題。
美術予備校や、芸術系大学に通ったことがある人は、
デッサンの授業でヌードモデルを描いたことがあるでしょう。
Kaoluluは、短大や社会人になってから通っていたアトリエでお世話になりましたし、
母校の短大で副手のバイトをしていた時には、モデルさんの手配などもしていました。
プロのモデルさんたちは普段から下着を付けないなど、その時に知りました。
その「アートモデル」(日本では一般的に「ヌードモデル」と呼ぶ)のルポルタージュ。
→ France2: Culture : portraits de modèles
「文化:モデルの肖像」2016年1月29日
France2ニュース動画よりキャプチャー画像
モデルなしの芸術はあり得ない。彼らは創作の源である…と始まるニュース。
初めに登場する Annie さんは38歳のフルタイムのプロのアートモデル。
30人ほどの学生たちの前で、30秒、15分、時には45分もポーズをとります。
動いている人のデッサンをするときは、ゆっくり動いたりするんですね。
「私にとって、ポーズをとることは生まれ持った才能です。一番大変なのは肉体的な面。ポーズを保つことはとても辛いです。具合が悪くなったり、血が通わなくなったり、寒くなったり。それはこの仕事の一部かもしれません」
この職業は忍耐が必要、と Annie さん。
彼女は1日に10時間もポーズをとることもあり、アトリエからアトリエへと走り回ります。
モデルの仕事は、体力を消耗する上、スケジュールも不規則。平日も週末もありません。
アートモデル協会は、この職業が認知されるように日々闘っています。
モデルたちには、労働者の集団協定も、定まった賃金システムもないそう。
時給10ユーロから時給25ユーロまでと、アート学校によってまちまち。
当然、フルタイムでモデルをしている人は少ないそうです。
最後に出て来た男性モデルの Charles さんは、 モデルとダンサーを兼業。
本職はダンサーですが、8年前に収入を補うためにアートモデルも始めました。
女性モデルに比べて、男性モデルは少ないので、競争相手は少ないそう。
彼は、休憩時間に、自分を描き取っている画家たちの仕事を鑑賞します。
(注:15分ポーズのあと5分休憩…と繰り返してポーズをとるのが普通です)
"J'aime beaucoup voir même quand un dessin n'est pas fini, même un dessin de débutant, peut être très beau à voir et dégager beaucoup d'émotions."
「僕は、デッサンが終えられていない時でも、初心者のデッサンでさえも、見るのがとても好きです。それはなんて目に美しく、なんて多くの感動を放っているんだろう」
と、Charles さん。Kaoluluも同感です!!
*ここの「peut=pouvoir」は「感嘆」を表すpouvoirで、「なんて〜なのだろう」
Kaoluluなんて、わざとデッサンの練習をしないくらいです(苦笑)
描き慣れて、妙に上手くなってしまうと、
なんというか…線の持つ味や、描きたいという衝動が薄れる気がするんです。
(個人的な考えです。デッサンの技術はある程度は必要だと思います)
もちろん、さらりさらりと描かれた線は美しく、本当に憧れます。
でも、描きたい、描こう!と躍起になって描かれた揺れ動く線も格別。
描きかけはすばらしかったのに、完成したら味気なくなった…ということもよくありますしね。
Et qui sait si parmi ceux qu'ils inspirent ne se trouve pas le futur Edgard Degas.
そして、モデルたちがインスピレーションを与えたアーティストの中に、未来のエドガー・ドガがいないかどうか、誰がわかるだろう(だれもわからない)。
とニュースは締めています。
この文章、倒置されていてちょっと意味が分かりにくいです。
普通の文章にすると、
Et qui sait si le futur Edgard Degas ne se trouve pas parmi ceux qu'ils inspirent.
となりますね。最後はクエスチョンマークにしなくていいのかな…?
話は変わりますが、ヌードモデルって、ぽっちゃり系の方が描きやすいんですよねー。
洋服を着たファッションモデルは痩せている方がカッコイイけど…。
ルノワールの描いた裸婦は太り過ぎでイマイチ美しくないと思うけど、
ぽっちゃり系が描きたくなる気持ちはよくわかります(笑)
いい天気の関東地方です。
今日は職場の上履きと、椅子用にクッションを買おうかと考え中。
上履き用に古い靴を2週間履いていたのですが、
古過ぎたのか、室内と屋外の気温差に耐えられなかったのか、
あっという間にボロボロになってしまいました(苦笑)
今日は「美術」の話題。
美術予備校や、芸術系大学に通ったことがある人は、
デッサンの授業でヌードモデルを描いたことがあるでしょう。
Kaoluluは、短大や社会人になってから通っていたアトリエでお世話になりましたし、
母校の短大で副手のバイトをしていた時には、モデルさんの手配などもしていました。
プロのモデルさんたちは普段から下着を付けないなど、その時に知りました。
その「アートモデル」(日本では一般的に「ヌードモデル」と呼ぶ)のルポルタージュ。
→ France2: Culture : portraits de modèles
「文化:モデルの肖像」2016年1月29日
モデルなしの芸術はあり得ない。彼らは創作の源である…と始まるニュース。
初めに登場する Annie さんは38歳のフルタイムのプロのアートモデル。
30人ほどの学生たちの前で、30秒、15分、時には45分もポーズをとります。
動いている人のデッサンをするときは、ゆっくり動いたりするんですね。
「私にとって、ポーズをとることは生まれ持った才能です。一番大変なのは肉体的な面。ポーズを保つことはとても辛いです。具合が悪くなったり、血が通わなくなったり、寒くなったり。それはこの仕事の一部かもしれません」
この職業は忍耐が必要、と Annie さん。
彼女は1日に10時間もポーズをとることもあり、アトリエからアトリエへと走り回ります。
モデルの仕事は、体力を消耗する上、スケジュールも不規則。平日も週末もありません。
アートモデル協会は、この職業が認知されるように日々闘っています。
モデルたちには、労働者の集団協定も、定まった賃金システムもないそう。
時給10ユーロから時給25ユーロまでと、アート学校によってまちまち。
当然、フルタイムでモデルをしている人は少ないそうです。
最後に出て来た男性モデルの Charles さんは、 モデルとダンサーを兼業。
本職はダンサーですが、8年前に収入を補うためにアートモデルも始めました。
女性モデルに比べて、男性モデルは少ないので、競争相手は少ないそう。
彼は、休憩時間に、自分を描き取っている画家たちの仕事を鑑賞します。
(注:15分ポーズのあと5分休憩…と繰り返してポーズをとるのが普通です)
"J'aime beaucoup voir même quand un dessin n'est pas fini, même un dessin de débutant, peut être très beau à voir et dégager beaucoup d'émotions."
「僕は、デッサンが終えられていない時でも、初心者のデッサンでさえも、見るのがとても好きです。それはなんて目に美しく、なんて多くの感動を放っているんだろう」
と、Charles さん。Kaoluluも同感です!!
*ここの「peut=pouvoir」は「感嘆」を表すpouvoirで、「なんて〜なのだろう」
Kaoluluなんて、わざとデッサンの練習をしないくらいです(苦笑)
描き慣れて、妙に上手くなってしまうと、
なんというか…線の持つ味や、描きたいという衝動が薄れる気がするんです。
(個人的な考えです。デッサンの技術はある程度は必要だと思います)
もちろん、さらりさらりと描かれた線は美しく、本当に憧れます。
でも、描きたい、描こう!と躍起になって描かれた揺れ動く線も格別。
描きかけはすばらしかったのに、完成したら味気なくなった…ということもよくありますしね。
Et qui sait si parmi ceux qu'ils inspirent ne se trouve pas le futur Edgard Degas.
そして、モデルたちがインスピレーションを与えたアーティストの中に、未来のエドガー・ドガがいないかどうか、誰がわかるだろう(だれもわからない)。
とニュースは締めています。
この文章、倒置されていてちょっと意味が分かりにくいです。
普通の文章にすると、
Et qui sait si le futur Edgard Degas ne se trouve pas parmi ceux qu'ils inspirent.
となりますね。最後はクエスチョンマークにしなくていいのかな…?
話は変わりますが、ヌードモデルって、ぽっちゃり系の方が描きやすいんですよねー。
洋服を着たファッションモデルは痩せている方がカッコイイけど…。
ルノワールの描いた裸婦は太り過ぎでイマイチ美しくないと思うけど、
ぽっちゃり系が描きたくなる気持ちはよくわかります(笑)
Kaoluluさん、こんにちは!
私にとってタイミング的にとても興味深く記事を読ませていただきました。
ありがとうございます!^^
Kaoluluさんの和訳、さすがですね。このpeut-être の使い方なんてまるで知りませんでした。解説大変助かります。それに Et qui sait...の文章は難しいですね~ 勉強になります!
私にとってタイミング的にとても興味深く記事を読ませていただきました。
ありがとうございます!^^
Kaoluluさんの和訳、さすがですね。このpeut-être の使い方なんてまるで知りませんでした。解説大変助かります。それに Et qui sait...の文章は難しいですね~ 勉強になります!
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kaolulu-nv at 2016-02-01 22:38
シシィさん、こんにちは!コメントありがとうございます。
私の和訳は、結構意訳していますし、ところどころ、ニュースで聞き取った話しも混じっています。前後の文章やニュース映像、インタビューコメントなどから「これはこういうことだな」と推測して訳している感じですよ。
「感嘆」のpouvoirは珍しいですよね。以前も出て来たかもしれませんが、私、間違って訳していたと思います。
(ここではたまたま peut être ですが「たぶん」の「peut-être」とは別のようですよ。それと、話している台詞なので文法が少しいい加減になっているみたい。3人称単数の peut になっていますが、実際は「描きかけのデッサン」と「初心者のデッサン」が主語なので、pouvent が正しいと思います)
ニュースって、倒置法が結構出てきます。理由はわからないのですが…強調なのでしょうか。
私の和訳は、結構意訳していますし、ところどころ、ニュースで聞き取った話しも混じっています。前後の文章やニュース映像、インタビューコメントなどから「これはこういうことだな」と推測して訳している感じですよ。
「感嘆」のpouvoirは珍しいですよね。以前も出て来たかもしれませんが、私、間違って訳していたと思います。
(ここではたまたま peut être ですが「たぶん」の「peut-être」とは別のようですよ。それと、話している台詞なので文法が少しいい加減になっているみたい。3人称単数の peut になっていますが、実際は「描きかけのデッサン」と「初心者のデッサン」が主語なので、pouvent が正しいと思います)
ニュースって、倒置法が結構出てきます。理由はわからないのですが…強調なのでしょうか。
by kaolulu-nv
| 2016-01-31 11:27
| 気になるフランス
|
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