人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ときどき日誌 sur NetVillage

Kaoluluの日誌:France/news/旅

珍しいチョウ、関東編/フランス編

珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_84732.jpgこんにちは、Kaoluluです。
今朝は少し散歩をしてきました。
まず、図書館へ行って仏語の話す訓練になりそうな本を探しました。
…が、やっぱりそういう本は初級が多く、中級以上はなかなかない…。
諦めて、ちょっと遠めのフレンチレストランへ行ってランチでも?と、
汗をかきかき、レストランの前まで行ったのですが、なんだかお腹は空いてない。
結局、そのままUターン(苦笑)

帰り道、川縁を歩いていると、珍しい白いアゲハチョウ(?)が飛んでいました。
茂みの中に停まったので、すかさずカメラを取り出して…。
珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_14252620.jpg
見えますか?小さいクロスジモンシロチョウよりずっと大きい。

珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_1427319.jpg
羽を開いている瞬間が撮影できなかったのでわかりにくいのですが、
羽の表のフチに白黒の斑模様があるのがわかります。ミヤマシロチョウでもなさそう。

珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_14283572.jpg
初めは模様かと思った後ろバネの点々は、鱗粉がはげたところみたいです。
透けて、表の赤い斑点が見えますね。。。

家に帰って、図鑑を見たけれど、こんな白いチョウチョは載っていませんでした。
ネットで調べてみたところ、これは「アカホシゴマダラ」というチョウの春型と判明しました。
春型は、夏型よりも白い部分が多いそうです。

しかし、この品種は中国からの外来種だそう。。。しかも人為的に放されたらしい。
アカボシゴマダラ / 国立環境研究所 侵入生物DB
アカボシゴマダラ - Wikipedia
プテロン・ワールド:アカボシゴマダラのページ
アカホシゴマダラは、奄美大島にもいるのですが、関東にいるものと遺伝子型が違い、
春型のものが白っぽくなるのは、中国南部、香港などにいる種類なのだそう。

日本で初めて発見されたのは、1995年の埼玉県浦和市で、
まさか中国から台風や風で浦和にピンスポットで到着するのはかなり不自然なため、
違法に持ち込まれたアカホシゴマダラが、逃げたか、人為的に放たれたと考えられているらしい。
珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_17452370.gif
チョウに罪はないけれど、思わず眉間にしわが寄ってしまいそうな話。。。
珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_14402253.jpg
Kaoluluがカメラを持ってずんずん寄って行くと、どんどん葉影に潜り込んでしまいました。

ついでなので、フランスの今月12日の地方紙からこんな面白ニュースを。
Ouest France: Papillon rare : un grand paon de nuit a pris son envol
 「珍しいチョウ:大きなジャノメ蛾が飛び立った」

珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_14454885.jpg
(ウィキペディアより画像拝借)
grand paon de nuit は直訳すると「夜の大クジャク」です。
フランス語でジャノメチョウのことを paon de jour(昼のクジャク)というらしい。
なので、「夜のクジャク」は「ジャノメガ」ってことでしょう。

昨年9月、Pays de la Loire 県の Avesnes-en Saosnois という人口100人にも満たない村、
ロワイエ夫妻のウサギ小屋で、夫人の甥っ子が、驚くほど大きなイモムシを見つけました。
イモムシの写真(ウィキペディア)気持ち悪いので気をつけて!

この大ジャノメガは、羽を広げた状態で20センチ以上あり、ヨーロッパ最大のチョウだそうで、
だんだんフランスでは見られなくなっているそうです。
それを知っていたロワイエ夫人は、見つけた幼虫を大事に靴箱の中に入れたそうです。
すると、翌日、イモムシはまゆになっていました。
冬の間、捕食者から守るために、箱は納屋に置きました。

天気のよい季節がくると、夫人は、ふ化しやすいだろうと思い、毎日少しずつ日に当ててやることにしました。そうして5月7日、箱を外に出してやろうとしたところ、夫人は箱の中で何かが動くのを感じました。大きなチョウの誕生です。
美しいチョウは、5月9日に飛び立って行きました。箱の中に、彼女が過ごした思い出にいくつかの卵を残して。ロワイエ夫妻は、きっともうすぐ新しいイモムシを発見することでしょう!


と、意訳ですが、こんな感じの記事です(笑)
ちょっと疑問なのですが、蛾って、交配なしに卵を産むんでしょうかね??

珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_1437184.gifかたや、本人の意思とも生態とも無関係の地で数を増やしているチョウ、
かたや、数が減り、たまたま人間に助けられたチョウ。
今日は、改めて自然と人間との共存の仕方について、考えさせられました。
珍しいチョウ、関東編/フランス編_f0176688_10193148.jpg

Commented by ヒヤシンス at 2015-05-24 17:40 x
こんにちは。
イモムシ見ちゃいました、怖いもの見たさで!
フランス的な色彩・フォルムだな~と思ってしまうのは色眼鏡ですよね(^_^;)
昨日、知人と話していて、なんか飛んで来てません?アレルギーっぽい症状が出るし、黄砂っぽい層が車に積もっていて・・・って言っていましたので、チョウチョウも飛来してきた可能性ありますね~。先日の強風かな?
こちらの地元でも、湖に外来種のカメさんが増えてます(赤耳カメ?)
papillonって、好きなフランス単語のひとつです。
かわいい単語ですよね?
Commented by kaolulu-nv at 2015-05-25 09:49
こんにちは、ヒヤシンスさん!
スゴい色のイモムシですよね〜。こんな色の巨大なイモムシを見かけたら、私だったら逃げます!イモムシだと思わなければ意外と美しいデザインなのかもしれないのですが…。

何か飛んでますか?私はあまり感じていないのですが。あちこち火山が噴火しているのは何か関係があるのかなと思ったり…。
アカボシゴマダラは、人の手で持ち込まれたものだろうなと思います。関東だけで見られるというのがおかしいです。もし風に乗って大陸から来たのなら、九州や山陰などから徐々に北上するだろうと思いますしね。外来種と知っていながら、綺麗だからと野に放したのかもしれません…それがもし無邪気な虫好きの少年だとしたら、心が痛いものです。

亀もいっぱいいますね…うちの近所の池や川にもいます。
パピヨンって名前の犬もいますね(笑)私もかわいい響きだと思います。
名前
URL
削除用パスワード
by kaolulu-nv | 2015-05-23 15:05 | 散歩 et カフェ | Comments(2)

by kaolulu-nv
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31