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ときどき日誌 sur NetVillage

Kaoluluの日誌:France/news/旅

「ボルドー展」の舞台裏

「ボルドー展」の舞台裏_f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
今日もまたいい天気ですね。カラッとしていて気持ちがいいです。
天気がいいけど、後で選挙投票所に行って来なければ…。
それと、今日こそはDELFの試験勉強をしないとね(苦笑)

今日は、6月に日本で開催される美術展の話。

「ボルドー展 ―美と陶酔の都へ―」東京・国立西洋美術館
 2015年6月23日(火)~9月23日(水・祝)
「ボルドー展」の舞台裏_f0176688_1015418.jpg
(公式サイトよりキャプチャー画像)
実は、既に1月から3月まで、福岡市立美術館で展示され、その巡回展となります。
なので、もうご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
もう少し早く気がついていれば、東京展も1000円で前売りが買えたのに!!
現在、開催日前日までは1400円で前売り。(当日券は1600円)

展覧会の公式サイトによると、展覧会の説明はこんな感じ↓
「本展覧会は、ボルドー市の全面協力のもと、先史時代から現代に至るまで数万年に及ぶスケールで、ボルドーとその地域の美術と文化の展開を紐解くものです。街の繁栄を生み出したワイン産業との関わりに目を配りつつ、数々の貴重な美術作品や歴史資料の展示を通じて、古典のエレガンスと、商業と海運の都市ならではのコスモポリタニズムを併せもつ市の魅力を浮彫りにします。総数200点を超える多様な作品・史料とともに、ボルドーの悠久の歴史を旅します。」

「ボルドー展」の舞台裏_f0176688_17465224.gifうん。。。わかるけど、なんだか抽象的。
これで「ボルドー展、面白そう!観に行こう!」って思う人はどれだけいるのだろう?
TBSが支援しているから、今後「世界ふしぎ発見」あたりで前宣伝すれば、
入場者数は期待できるかもしれないけどね。。。

「なぜ、マルセイユでもトゥールーズでもリヨンでもなく、ボルドーなのか?」
その説明がなされないと、行こうって思えない気がする…。
ってわけで、Kaoluluは、こんな記事を探して読んでみました。
Bordeaux.fr: "Bordeaux port de la lune" s'expose au Japon
 「『月の港・ボルドー』日本で展覧会開催」


大変面白い記事でした。
まず、この企画展の計画は、2012年、
ボルドー市と日本の福岡市立美術館と国立西洋美術館によって発案されたものだそうです。
実は、福岡市は1982年以来、ボルドー市と姉妹都市関係を結んでいる…。なるほどね!
「月の港ボルドー展は、ジロンドの首都(ボルドー)の文化的、観光的影響力にとって、
 アジア大陸上陸の絶好の機会だ」
(若干Kaolulu的意訳)
と、日本側より、むしろボルドー側がかなりの乗り気であることがうかがえます。

主な美術館:ボルドー美術館、アキテーヌ博物館、ボルドー装飾芸術美術館、
CAPCボルドー現代美術館の豊富なコレクションを通して、
ボルドーの文化的・芸術的歴史をなぞる。。。
そこにさらに、ボルドー市立図書館と、ボルドー市立公文書館の資料を加える。
重要なコレクションの中から、あらゆる分野の代表的な作品を200点近く提供。
あらゆる分野とは、考古学、美術、装飾、著名な3人の「M」と呼ばれる作家
(モンテーニュ、モンテスキュー、モーリヤック)の遺産のこと。


展示内容ウンヌンよりも、もう、市にとって、ものすご〜く重要な資料を、
日本に貸し出しちゃうよって話が強調されているように感じますね…。

そして極めつけは、「予算」。この話題は集客に役立つかもしれません。
この展覧会の予算はズバリ「1,827,847ユーロ」だそう。
日本円にすると、2億2848万860〜2億3762万110円(1ユーロ125〜130円換算)。

全額、日本負担!!
東京展はTBS、福岡展は地方局RKBの支援とともに、日本の美術館が出資しています。
ボルドー市からは、人的技術を提供。
国立西洋美術館学芸員ジンガオカメグミ氏とともに、作品の選定、作品の状態の管理・検査、
修復活動計画、運送手配の計画と調査…などの役目を担っているそうです。

そして、記事はこう締めています。
「ちなみに、美術館から貸し出される作品の修復のために日本が負担する費用は、ボルドー市にとって30,000から40,000ユーロの黒字に相当する」

「ボルドー展」の舞台裏_f0176688_1746594.gifボルドー市にとってはいいこと尽くめです(笑)
Kaolulu、今年の夏は去年に引き続いてボルドー関連の本の
お仕事の予定が入っております。ぜひ、この展覧会も観に行こうと思ってます。
古代ブルディガラ(昔のボルドー)から現代までの歴史が網羅されてるなんて、面白そう〜。
個人的には、古代と中世とイギリス統治時代に興味津々です。
美術館じゃなくて、博物館で展示したほうがピンと来そうですね…。
「ボルドー展」の舞台裏_f0176688_10193148.jpg

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by kaolulu-nv | 2015-04-26 14:26 | 気になるフランス | Comments(0)

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