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Kaoluluの日誌:France/news/旅

フィルハーモニー・ド・パリ、オープン(才能応援プロジェクト 漫画家部門)

フィルハーモニー・ド・パリ、オープン(才能応援プロジェクト 漫画家部門)_f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
関東地方はいいお天気ですが、
どうやら週末にかけてまた寒くなるらしいです。
梅が咲いた翌日に、桜が咲きそうな気温になったと思ったら、
また冬に逆戻り…よくあることだけど、体調は気をつけねば。

さて、先日、パリに新しくオープンした Philharmonie de Paris
こけら落としのガラコンサートを話の流れでちらっと紹介したのですが、
詳しく調べてみようかな〜と思いまして、改めてご紹介致します。
フィルハーモニー・ド・パリ、オープン(才能応援プロジェクト 漫画家部門)_f0176688_11561774.jpg
Philharmonie de Paris、フランス語読みをすると「フィルアルモニ・ドゥ・パリ」ですが、
日本での名称は英語読みの「フィルハーモニー・ド・パリ」となっているようです。
Philharmonie de Paris
フランス観光開発機構のフィルハーモニー・ド・パリの紹介ページ

フランス観光開発機構さんのサイトに、ほとんど全て書いてあるんですが、
Kaolulu、意地で Culturebox の記事を読みまして…こちらを紹介しましょう。
Culturebox: La Philharmonie de Paris : comment ça marche ?
 「フィルハーモニー・ド・パリ:どうやって機能する?」


記事の内容とともに、公式サイトなどの情報もあわせて紹介しますね。。。
1月14日に、オランド大統領によって開幕されたこのホールは、
19区、ラ・ヴィレット公園内にあります。
そう、もともとシテ・ド・ラ・ミュジック(音楽都市)があったところです。
前のホールも「フィルアルモニ 2」ホール(650〜1400席)として使用されます。

新しく出来た「フィルアルモニ 1」大ホールは、2400席。
フランスの作曲家 Pierre Boulez氏の40年来の夢を叶え、8年もの工事期間を終え完成しました。

設計は Jean Nouvel氏。
ホールの音響設計は、世界最高の音響技術者と言われる、ニュージーランドのHarold Marshall氏、
そして日本の豊田泰久氏が担当しているそうです。
雲が浮いているような、斬新なバルコニー席は、指揮者から32メートル以下だそう。

目指したのは「音楽のポンピドゥー・センター」
単なる文化的施設ではなく、生活スペースとする感じだそうです。
2つの大ホール、6つのリハーサル室は、クラシック音楽だけでなく、
ジャズ、ロック、ワールドミュージックにも使うことができ、
今後6ヶ月に開催されるコンサート270のうち70は、クラシック音楽ではないそうです。

また、展示スペースもあり、
3月からは「デビッド・ボウイ展」と「Pierre Boulez回顧展」が開催される予定。

1800平方メートルある啓発・教育スペースでは、子供や家族だけでなく、
大人も楽しめるアマチュア向けワークショップを開く場所。

展望レストランや、いくつものカフェ、
Kaoluluがちょっと気になるのは、環状道路を見下ろす「屋根の上の散歩道」(入場無料)。
コンサート自体も10ユーロ以下のものもあり、庶民も楽しめそう…。

今まで、パリのあちこちに散らばっていた管弦楽団がここを本拠地とするそうです。
パリ管弦楽団、アンサンブル・アンテルコンテンポラン(この施設を考案した作曲家 Pierre Boulez が率いる現代音楽のアンサンブルで、音響新技術も追求している)が、主な楽団。
その他に、パリ室内管弦楽団、イルドフランス国立管弦楽団、アール・フロリサン(古楽器をつかったバロック音楽の楽団)も協賛し、一般向けのワークショップにも参加するそうです。

フィルハーモニー・ド・パリ、オープン(才能応援プロジェクト 漫画家部門)_f0176688_17445952.gifとにかくすごそう(笑)オープンから5日で、4万5000人来場したとか。
今まで、大規模音楽総合施設や、交響楽団のホームとなる施設がなかったパリ。
この施設が出来て一番喜んでいるのは、音楽家たちでしょうね。

Kaoluluは、学生の頃にクラシック音楽にハマっていましたが、今は聞かなくなりました。
なぜか?
いつも同じ曲だからかも。
指揮者や演奏家が変わると確かに音は変わるのだけど、でも何か物足りない…。

つい最近になって、フランス語で「演奏家」「interprète」と言うのだと知って、
ああ、だからかってわかったんです。
interprète は「通訳」「代弁者、解釈者」という意味でもあります。
つまり、演奏家は「楽譜を音に直す人」。その人の解釈によって音楽の雰囲気が変わる。
その結果、どうしても、絶対的美として感じられず、あの人とこの人と比較してしまう…。

一方、クラシック音楽を演奏する人は、職人のような伝統仕事になりつつあるとも感じます。
もちろん、伝統を守ることは素敵だし、必要なこと。
繰り返し、繰り返し、古いものをずっと未来へと引き継いでゆく。
それが、クラシック音楽。
そう感じて、Kaoluluは聞かなくなったのかもしれません。

解釈を超えた何か。
それをどう表現するのか。。。それって、絵を描く上でもぶつかる問題でもあります。

*おまけ*

フィルハーモニーの外壁は20万羽のアルミの鳥に覆われています。7種の形、4色あるそうです。
正面広場の地面にも8万羽。巨大ジグソーパズルみたい!!

フィルハーモニー・ド・パリ、オープン(才能応援プロジェクト 漫画家部門)_f0176688_13504818.jpg
【才能応援プロジェクト】ブログを書いてプロをめざそう!
Commented by まっちー at 2015-01-29 16:49 x
kaoluluさ~ん!!感謝感謝~~こくりこくりうなずきながら、
kaoluluさんの1文字1文字を熟読しました。ありがとうございま~す!おまけもなんて素適な制作風景~見入ってしまいました。あのフランス語を聞いて解る~いいなあ~~いいなあ。
そして、もの凄く行きたくなったあのホール。
歴史の重みあるパリで・・・確かにポンピドゥー・・わかります!

kaoluluさん、ありがと~!!
Commented by kaolulu-nv at 2015-01-29 23:17
まっちーさ〜ん!こちらこそありがとうございます。
いやぁ、私のフランス語聞き取り能力、最近めっきりでして(え、もともと?)、文字情報に頼り切りです。面目ない…。
楽譜のinterprète、つまり演奏者は、同じ「解釈者」でも、言語の翻訳とも、本の挿絵(文章から絵を起こすという意味で解釈者)とも違い、大変難しい専門的技術が必要ですよね。
絵本は絵よりもストーリーが大事、音楽もきっと演奏よりも曲が大事なんじゃないかなと、私は日頃感じています。いい曲なら、誰が弾いても聞いてみたいと思うし、いい話なら誰が絵を書いていても読みたいと思う。逆はちょっと難しい。だから、私は奏者や画家の腕の善し悪しはあまり気にしないんです(笑)(ただし、腕がいいと、いい作品に巡り会う可能性は高くなると思います…)

音楽のポンピドゥーセンターって、ウマイ表現ですよね!
前回の旅行のサンマルタン運河クルーズの最終地点がラヴィレット公園予定だったのが、水量の関係で途中で終わってしまったのが今になってとても残念に感じます。ラヴィレットまで行ったら、シテ・ド・ラ・ミュジックの外観が見られるかなと思っていたから!フィルハーモニー・ド・パリは、料金も良心的な設定のようなので、私もいつか行ってみたいなぁ〜って思います。展望レストランや展覧会でもいいですしね!

こちらこそ、いつも読んでくれてありがとうございます!
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by kaolulu-nv | 2015-01-29 12:44 | 気になるフランス | Comments(2)

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