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ときどき日誌 sur NetVillage

Kaoluluの日誌:France/news/旅

2014年、心に残った本

2014年、心に残った本_f0176688_17413896.jpg こんにちは、Kaoluluです。
 先週17日水曜日に、姪っ子の誕生日プレゼントを、
 画材屋さんのネットショップに注文しました。
 今年始めに突然閉店してしまった近所の画材店。
 関西の画材店と共同経営だったのだけど、結局、関東からは撤退しました。
ネットショップだけになってしまってから、今回が初めての利用です。

18日木曜日に在庫確認のメールが来たので、その昼には銀行で振込入金しました。
今日はそれから6日目。。。しかし未だに入金確認の連絡さえありません。
在庫確認メールには、
「出荷予定日について:ご注文いただいた商品の出荷予定日は12月22日以降、ご入金確認次第となります。」
とあります。つまり「19日金曜日は営業日だけど、入金確認はしない。」ということ。
それって、普通の日本人の感覚からすると、かなりの怠慢…。
欧明社さんだって在庫確認が必要な通販だけど、入金は毎日チェックしてくれており、
入金翌日には商品が手元に届きます。あまりにスピーディーで驚くほどです。

通常は「1週間かかります」と言っておいて、「3日」で終わらせてお客を喜ばせるものですが、
ここは、メール通りに22日に入金確認をする正直な会社だとしよう。
で、23日に商品が到着しなかったというのはどう説明したらいいのだろう?
「入金は確認したけど、発送手続きをしなかった、あるいは、未だ入金確認はしていない」
ということです…。
もう既に誕生日プレゼントどころか、クリスマスプレゼントにも間に合わない……(涙)
25年もつきあってきた画材店ゆえに、だまし取られたのか?と不安な上、とても悲しい。
もし明日になっても到着しなかったら、もうおつきあいは終わりだな…と思います。
2014年、心に残った本_f0176688_17452370.gif
とっても悔しく寂しいので、書いてしまいました。。。

*追記* あまりにヒドイと思ったので関西まで電話してみました。金曜に発送したところS運輸に「年末の配達は混むので請け負えない」と断られて戻ってきたのだとか…。明日着指定で別の宅急便で発送し直したと、かなり恐縮した感じで説明してくれました。…理由はどうあれ、入金確認の連絡メールくらいくれればいいのに。とりあえず、おつきあいは終わらずに済みそうです。

今日は手抜きで、Kaoluluが2014年に読んだ本で、心に残ったものを紹介しようと思います。

〈フランス関連〉
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「フランス人の不思議な頭の中」山口昌子著9月3日の記事

大変勉強になる本でした!
これを読んだがために、フランスが嫌いになりそうな気がしないでもないのですが、
特に、フランスの教育システムの話が印象に残っています。エリートはどうやって作られるか。
フランスの外面的な華やかさを満喫した後は、彼らの社会の仕組みと心の中を覗いてみたい…。
本質は住んでみないとわからないのだろうけど「ああ、彼らはこう教育されてきたんだな」と
歴史的、教育的背景を知ることができ、ちょっとだけ考え方が理解できる気がしてきます。

〈エッセイ〉
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岩波ジュニア新書「フリーという生き方」岸川真著7月5日の記事

泣きました…。著者はフリーの編集者として生きることになった方。
なろうと思ってなったというより、気がついたらなっていた、というタイプ。
実はKaoluluもイラストレーターになろうと思ってなったわけではなくて、
人に頼まれるままに描いていたら、気がついたらイラストレーターになっていたタイプ。
なので営業活動もして来なかった。。。それが今になって仇となっているのだが。
著者の岸川氏は、本当に食べるのも困るほど、人に借金をして生活した苦難を味わっている。
それでも仕事を取りに、営業して歩く。それだけでなく、自ら仕事を作る。会社には属さない。
いつか自分が著者となる日を夢見て。
Kaoluluもどんなに貧しくても、全身ユニクロで2000円の靴を履いていようと、
夢に向かって頑張ろうって決心させてくれた本です。

〈推理小説〉
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「メグレと首無し死体」ジョルジュ・シムノン著 長島良三訳11月18日の記事

ショルジュ・シムノンのメグレ警視シリーズでも、後半期にあたる作品らしいです。
彼の作品に出てくる登場人物は、大富豪の場合と、パリの下町の下層の人々の場合があります。
この作品は、もちろん後者。
後者の場合の方が、シムノンの文章が生きているように感じます。中でもこの作品は秀逸。
パリのカフェの店主は、たいてい田舎出身の元労働者。
パリに住むために、いつか労働者からカフェの店主になるのが彼らの夢。。。
サンマルタン運河沿いにある薄暗いカフェは、そんな夫婦の夢だったはずだが…。
華やかなイメージの強いパリの、最下層でうごめく人々の様子が、じわじわと伝わってきます。

〈童話〉
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ブンナよ、木からおりてこい」水上勉著(この帯のコピーは悪趣味でいただけないな…)

昭和47年、Kaoluluが1歳の時に発表された童話。その後戯曲になってヒットしたそう。
有名だから、Kaoluluがここで説明する必要はないかもしれません。
人前でかっこつけたがるトノサマカエルのブンナが、自慢するために椎の木のてっぺんに登る。
しかし、そこは鳶の食糧保管庫だった…。
ブンナは、そこで鳶にさらわれて来た生き物たちと話したり、彼らの話を盗み聞きする。
哀れだと同情したり、ひどい奴だと恨んだり…でも最後に「生き物の宿命」を悟る。
それは諦めでもあり、喜びでもある。生命は繰り返す。弱肉強食と輪廻。
第十章がとても感動的で、思わず涙が出て来てしまいました。(そこまで結構長いのですが…)

水上氏は、子どもたちへ読み聞かせ、語り聞かせる目的でこれを書いたのだそう。
読み聞かせの後に実際の本を与えると、子どもたちは何の抵抗もなく本を読み始めるのだとか。
子供にももちろん、面白いと思うけれど、大人にも刺さるものがあります。

「ブンナは、むかしのように得意になれませんでした。これはみょうなことでした。どこか気がはずまない。土がえるたちに自分が勇敢だった冒険の夜な夜なをずいぶんじまんもしてやりたい思いはあったはずですが、どういうわけか、じまんしたい気持ちはなくて、土がえるがなつかしげに、ブンナの帰ってきたことをよろこんで、話しかけてくるのに、こちらはにこにこしてただ素直にこたえるだけなのです。」(p. 201より抜粋)

ブンナが木から降りて来て、土がえると会ったシーン。
彼が精神的に一回り大きくなったことが、伝わってきます。。。


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来年も頑張ろう!


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by kaolulu-nv | 2014-12-24 11:46 | 読書 | Comments(0)

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