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Kaoluluの日誌:France/news/旅

「ステーキ進化(革命)」世界最高のステーキを求めて

「ステーキ進化(革命)」世界最高のステーキを求めて_f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
予報通りの雨です。
雨の日曜日、ごろごろ布団の中におりましたら、
ずいぶんと遅くなってしまった上に、
今日読みたかったニュースが、結構難しくて、
気がついたら、アラもうお昼!?

フランスで、今月5日から公開されているドキュメンタリー映画が気になっています。

"Steak (R)évolution" 、訳すと「ステーキ進化(革命)」という感じかな。
évolution は「進化」ですが、頭に「R」がつくと、「革命」になります。

Culturebox: "Steak (R)évolution" : en quête du meilleur steak du monde
 「『ステーキ進化(革命』、世界最高のステーキを調査する」


TF1: Où trouver le meilleur steak du monde ? "Steak (r)évolution" vous donne la réponse
 「世界最高のステーキはどこにある?『ステーキ進化(革命)』はあなたにその答えを与える」


2つの映画紹介欄を同時に読み始めたのですが、後者のTF1の方がわかりやすかった…。
というか、Culturebox の方は途中で挫折。
なので後者のTF1を読んで、紹介いたします。記事をかいつまみますと…。

自身が畜産農家出身であるという Franck Ribière 監督が、自分の行きつけの精肉屋、
しかも、パリで最高の肉屋と言われる Yves-Marie le Bourdonnec を連れ出して、
世界で一番うまいステーキを探し求めて世界中を駆け巡る旅に出発!

アルゼンチンからアメリカへ、日本を通ってイタリアへ。
検証結果はどこも同じ。
おいしいものは、脂肪の多い肉。

脂肪が多いからと言って、不健康な悪い食品とはほど遠い。
ここではそれはグラン・クリュにもひけをとらない贅沢な肉なのだ。
フランスでは、ますます健康食、やせた脂肪の少ない牛肉を優遇してきているというのに、
このドキュメンタリーは、我々にこの高貴な動物の食べ方を、改めて考えさせる。
人の不安を煽るようなコメントが表示される、
テレビのルポルタージュのよく見るそれとは全く違う。
(訳注:フランスでは食事のシーンや食品CMで「健康のため食べ過ぎに注意」という文字が出る)
この映画は、肉の香りを決めるのは脂肪だと断言している。
諸外国の我々の隣人とは反対に、我々フランス人は「脂肪恐怖症」である。
恐怖心は、肉の本当の味を高く評価するのを妨げているし、
畜産者や精肉屋がシャロレー牛やリムーザン牛を優遇することを後押ししている。
それらの品種は神戸牛やイギリスのアンガス牛に比べ、あまり味がないらしい。


「ステーキ進化(革命)」世界最高のステーキを求めて_f0176688_17465224.gifKaolulu的意訳で、すっごく省略していますが、これを読んでちょっと驚きました。
天下の美食家フランス人は既に霜降り肉の味を知っていると思っていたから…。
フランスの煮込み料理などには、脂が多すぎる肉は向かないと思うけれど、
ただ焼くだけのステーキなら、脂がのっている方が断然美味しい。
この記事を読むと、少なくともこの記者は霜降り肉を食べたことがないことがわかります。

それと、Youtubeになかったのでリンクが貼れないのですが、
パリ最高の肉屋 Le Bourdonnec氏が、日本で松坂牛の鉄板焼きを食べるシーンがあります。
Daylymotion: Steack (R)evolution, documentaire de Franck Ribière - Extrait 1
Vivalacinémaというレンヌの映画紹介サイトより)
この驚いた顔と言ったら。。。日本人だって驚きますよね。至福の味。

その後、TF1の記事は、消費者の意識についても語ります。

我々の消費も考え直すべきだ。なぜなら、肉の食べ過ぎは健康に悪いからだ。
フランス人はむしろ牛肉の小消費者だとしても、アメリカ人は超消費者だ。
懸念される供給不足の進行を遅らせるためには、少なく食べて、質を優先すればいいのだ。
その質は、牛の餌とストレスのない状態(仏語bien-êtreは訳しにくい!)に関係してくる。
日本では、リラックスさせるために牛にモーツァルトを聞かせていたり、
スペインでは、牛にマッサージを施している。


大量に食べると太る、量は少なくていいから、質のよい肉を…という結論。
なるほど。
で、世界最高のステーキはどこにあるの??

それは映画を見てのお楽しみってことで、ここでは明らかにされていませんが、
最後に「世界の果てまで行かなくても、スペインで食べられるよ」って書いてあります。
「ステーキ進化(革命)」世界最高のステーキを求めて_f0176688_1746594.gifつまり、やっぱり和牛かも。
世界の果て、正確には 「l'autre bout du globe 地球の反対側の端っこ」とあるから。
実は、ヨーロッパでの和牛の主な生産地はスペインなのです。
先日フランスでも雅牛という和牛の生産が始まっているとお伝えしましたけどね。

日本が話題に上っているし、たとえ最高のステーキが和牛でなくても、
きっといつか、日本でも上映されるのではと期待してます。


ああ、美味しいステーキ食べたいよ〜〜。ぐるる〜。



*追記* …和牛なら日本の方がいいけどね!
〈パリで最高の肉熟成師 Yves-Marie le Bourdonnec氏の肉屋〉
 Le Bourdonnec:パリ6区、16区、18区の3店ある。詳しい住所はホームページ参照。
__________________________________________
Commented by buonavita442335 at 2014-11-11 23:48
なるほど~、そうなんですね。でも私は「赤身肉最高!派」なんです。日本では焼加減でレアってあまり好まれない印象ですが、肉質の違いによるのかもしれませんね。こちらの赤身肉のレアは最高に美味しいと思います。というかレアじゃないと美味しくない。もちろん食の好みは人によるのですが、個人的には和牛が欧州で一大ブームになって赤身肉が少なくなっちゃったら困るな、と心配になってきました(笑)。日本でもぜひ美味しい赤身肉を育てて欲しいくらいです~。
Commented by kaolulu-nv at 2014-11-12 10:39
こんにちは、buonavitaさん!いつもありがとうございます!
お、赤身肉派なんですね!人間さながらな美味しいものを食べさせてもらい、音楽にマッサージと過保護に育てられたお肉より、野性味溢れる筋肉、断然美味しそうだもの。ジビエと同じですね。
日本で脂ののった肉が好まれるのは、きっと、量をあまり食べない、薄切り肉が流通している…などがあるのかなと個人的には感じます。オージービーフの薄切りなんて、味がしないですからね(苦笑)それなら豚買おうって思うし。
この映画に出てくるパリ最高の肉屋さんも、「和牛はフランス料理には向かない」とおっしゃっているそうなので、たぶん、赤身肉はなくならないと思いますよ〜!最近では、逆に日本でも赤身肉和牛の宣伝とかもしてますしね。
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by kaolulu-nv | 2014-11-09 11:37 | 気になるフランス | Comments(2)

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