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Kaoluluの日誌:France/news/旅

オウトウショウジョウバエがヨーロッパで発生

オウトウショウジョウバエがヨーロッパで発生_f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
昨日はブログにログインするのに時間がかかるな〜と
思っていたら、どうやら少し様式が新しくなった模様。
他社ブログ閉鎖が続く中、exblogさんは生き残りそうで、
ホッとしています。シンプルで使いやすいですよね。


今朝はちょっと難しい仏文を読んでいて、更新が遅れました。もうお昼では!!
(仕事がない日なのでいーんです(古))

10月中頃、仕事でヒーヒーしていた頃に見つけた記事なのですが。
France3: Attention à la drosophile japonaise, le tout dernier fléau de la vigne en Alsace
 「日本のショウジョウバエに気をつけて、アルザスで最新被害」
 →ニュース動画

Le tire bouchon(blog): Quand les drosophiles attaquent le raisin
 「ショウジョウバエがブドウを攻撃するとき」

オウトウショウジョウバエがヨーロッパで発生_f0176688_1050889.jpg
France3ニュースよりキャプチャー画像。
オウトウショウジョウバエがヨーロッパで発生_f0176688_17465224.gif「日本のショウジョウバエ」っていうタイトルにドキッとします。
「え、我々のせい!?」と。。。

ショウジョウバエ。学校の生物の時間に、遺伝子の話で必ず出てくるあの小バエです。
体長1〜2ミリ程度。よく見るのは目が赤いやつ。
卵から成虫になるまでたったの12日というサイクルで、遺伝子の実験にはもってこい、
世界中で実験に利用されています。

ヨーロッパの果樹園を荒らしているこのショウジョウバエは、
学名「Drosophila Suzukii」。フランス名「Drosophile Suzukii」だそうです。
スズキイ、と「i」が1つ多いけれど、日本の名前らしいことは確か。
なのに、日本では「スズキショウジョウバエ」なんて聞いたことがなく、
和名「オウトウショウジョウバエ 桜桃猩々蝿」と呼ばれている様子です。
つまり、サクランボショウジョウバエ…。サクランボにたかるハエ。

日本、韓国、中国に生息するこのコバエがヨーロッパで初めて確認されたのは2009年。
スイスや、アルザス地方に接するドイツの葡萄畑でも確認されています。
フランス国内はアルザスの他にアキテーヌ地方でも見られるそうです。

もちろん、ヨーロッパにももともとショウジョウバエはいます。
でも、ヨーロッパのショウジョウバエは、
カーヴ内でワインの発酵が進んでいる時に飛んでいたり、傷んだ果物・ブドウにたかるもので、
スズキイみたいに傷んでいない実を攻撃することはないそうです。

スズキイは、卵を産みつけるために熟した柔らかい実に穴を開ける…。
幼虫が果実を食べてしまうだけでなく、穴から細菌が侵入して実を腐らせてしまうようです。
今のところ対策はなく、手作業で腐った実を選別して除外するしかありません。

今年は特に大発生。
原因は、今年は冬の寒さが穏やかで、夏は涼しくて湿気が多かったからだと考えられています。
が、しかし、韓国のブドウは被害にあっていないこと、
被害にあっているブドウはピノ・ノワールなどの赤ブドウの一部の種類だけで、
白ブドウは全く被害にあっていないという謎が残っています。

オウトウショウジョウバエがヨーロッパで発生_f0176688_17452370.gifなんなんでしょうね。。。
日本の名前のついたショウジョウバエが、
フランスの赤ワインの生産量を減らしているとしたら、
なんだか非常に申し訳ない気がするんですが…。
「対オウトウショウジョウバエ・虫コナーズ」を作って、ヨーロッパに持って行きたいですね。


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by kaolulu-nv | 2014-10-28 11:11 | 気になるフランス | Comments(0)

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