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ときどき日誌 sur NetVillage

Kaoluluの日誌:France/news/旅

細目か中目か

細目か中目か_f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
桜が開花したとたん、急に寒くなりましたね。
パリも最高気温10度に達しないパック(復活祭)となる様子。
この寒さは地球規模なのでしょうか…。


そんな寒い中、Etamの古いブルゾンを羽織って
自転車で、高校時代から(四半世紀!)お世話になっている画材屋さんへ行って来ました。
取り置きをお願いしておいた水彩紙を受け取りに。

セヌリエが日本で販売されなくなってから、イギリス製のラングトンがメインになりました。
去年、もっといい水彩紙はないかと試したのだけど、
やはり値段とのバランスで、ラングトンに落ち着きました…。
ラングトンは原料がパルプなので安いんですよ。024.gif
(コットン100%の「ラングトン・プレステージ」もありますが高価です…)
細目か中目か_f0176688_100485.jpg
左が10年前(!?)に使っていたセヌリエの「細目」。右が今回買ったラングトン「中目」

日本で販売されているラングトン紙は、なぜかサイズ設定がおかしくて、
SM、F3、F4、F6、F10と、一番よく使いそうなF8サイズがありませんでした。
F8は「A3ノビ」サイズがちょうど収まるサイズです。

F8が欲しかったので、セヌリエの輸入販売元が後継紙として輸入している
イタリアのファブリアーノ社のEXホワイトを注文しようと電話したところ、
店員さんからラングトン紙のF8が最近発売になったと聞き、即取り置きをお願いしました。

Kaoluluは、EXホワイトは実は使ったことがありません。
はじめ、F8サイズをEXホワイトに置き換えようとしたときに悩んだのは紙の目

ラングトンは「中目」「荒目」の2種類ですが、
EXホワイトは「極細目」「荒目」なのです。
(平判紙ならば、EXホワイトは「細目」というのもあります)

ラングトン中目を使っていた人は、EXホワイトに乗り換える場合、どちらが近いのか?

答えは、どちらも遠いんです。042.gifがーん。
極細目だとつるつるすぎ、荒目だとざらざらすぎ。
ということで、ラングトンF8サイズの発売は本当にありがたいことなのです!

*注:ラングトンのDaler & Rowney社は英国式サイズで製造しているようで、日本ではフランス式の絵画サイズが一般的なため、同社が輸出用製品を用意しているか輸入販売元クサカベがサイズ変更していると思われる。

細目か中目か_f0176688_10193114.jpg
左はセヌリエ「細目」、右はラングトン「中目」。(EXホワイトを持っていないのでセヌリエで)
でも、英語はどちらも「Cold pressed」、仏語は「Grain fin」

EXホワイトも、セヌリエと同じ表記です。027.gif

目の日本語表記は2通りあるんですね。
a. 「極細目」<「細目」<「荒目」
b. 「細目」<「中目」<「荒目」

自分の欲しい紙がどちらの表記をしているのか知らなくてはなりません。。。

もしくはフランス語や英語の表記で確認すると間違いが少ないかもしれませんね。
日本語、フランス語、英語の順で書くと、
極細目 = grain satiné = hot pressed surface
細目 = grain fin = cold pressed surface
荒目 = grain torchon = rough surface

面白いです。フランス語は主に質感を表し、英語は主に製造方法を表してますね。

フランス語は「サテンのようなすべすべ目」「細かい目」「雑巾のような目」!!
雑巾って!024.gif

ラングトンF8サイズ発売はありがたいけど、本当はセヌリエ再来日も期待したいなぁ…。


ま、ラングトン中目F8を2冊購入しました。あとは描くだけ…。
どうにか時間を見つけなくては。。。


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by kaolulu-nv | 2013-03-31 10:39 | ささいなコト | Comments(0)

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