本庶佑氏、ノーベル医学生理学賞受賞で…「いのちとは何か」

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2009年刊行の「いのちとは何か 幸福・ゲノム・病」本庶佑著 岩波書店
表紙の本文のイラストは、Kaoluluが描いたものだ。
申し訳ない。

著者の本庶先生が、先日ノーベル医学生理学賞を受賞。
そのため、緊急重版となった。


f0176688_17413896.jpg こんにちは、Kaoluluです。
 ここのところ、ブログの更新を怠っていますが、
 普通に元気に暮らしています。

フランス語の勉強はぼちぼちといったところ。
フランスのニュースも毎日チェックしていますが、
最近は「これって別にKaoluluが紹介しなくても、みんないつでもネットにアクセスできるし…」
という気分になっていて、ばかばかしくなってしまったところがあります。
特にスマホを買ってから。

では、なんのためのブログなんだろう?

フランス旅行へ行くときは、計画や旅行記を記録しておくのに役に立つ。
このブログの役目はそれしかなくなった気がします。
来年は航空券があまりに高価過ぎて、行けそうにありませんが(苦笑)

今日は冒頭の本を紹介します。

Kaoluluは岩波書店の雑誌『科学』の挿絵を描いていました。
実は今でも当時のイラストが、連載に使われています。

この「いのちとは何か」も、雑誌『科学』の連載をまとめたもので、
もともとモノクロだったカットに、カバー用に色をつけました。
今見ると、もっとしっかり描けばよかったなあと思うのだけど、
なんだか当時はこういうふわっとしたイラストを描いてみたかったんです。

まさか、ノーベル賞がきっかけで重版になるとは当時は露ほども思わず…。
ただ、長いこと岩波の自然科学書の制作をお手伝いして来たので、
今後も自分が忘れた頃に、かつての本が注目されることがあるかもしれず、
形に残る仕事とはとても不思議なものだと、感慨深いです。
仕事を辞めた後も作品が一人歩きしているなんて!

f0176688_17445952.gif 当時は原稿を全て読んでから挿絵を描くという余裕はなかったので、
 これを機会に読んでみようと思います。
第一章の「幸福感の生物学」って興味あります。
…って、また読むべき本が増えてしまった!

*10/16追記:この記事を書いた時点では「緊急重版」となっていた岩波のサイト、現在は「重版出来」となっています。
現時点でAmazonは古本(高価)のみの扱いとなっていますが、岩波のサイト、hontoや紀伊国屋書店などでは定価で購入可能です。
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# by kaolulu-nv | 2018-10-13 15:19 | 読書 | Comments(0)

バナナ・ヨーグルトケーキ gâteau yaourt à la banane と読書

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昨日の夜、いつものヨーグルトケーキのレシピにバナナを加えて、バナナケーキを作った。
かなりボリュームがある。これで食欲の秋と読書の秋を満たすのだ。


f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
バナナケーキを作ろうと、10日間も熟成させていたバナナがありました。
常温で皮がヒョウ柄になるまで熟成させ、
その後冷蔵庫に入れておいたもの。
もっと早くケーキにしたかったのだけど、
週末になると暑くなって、オーブンを使う気がなくなっていました。

やっと昨日の夜は涼しかったので焼いてみました。
基本のレシピは先日のレモン・ヨーグルトケーキと同じ。

ただし、今回はプレーンヨーグルトではなく、バニラ風味ヨーグルトを使用。
大きめのバナナ1本、レモン半個分の絞り汁をふりかけて、
フォークでピューレ状になるまで潰す。
他の材料は何も減らさず、ただ、最後にバナナピューレを加えるだけ。

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バナナのいい香り。味はちょっと甘過ぎたかも…(苦笑)
バニラヨーグルトではなくて、プレーンヨーグルトでよかったな。
冷やしても美味しかったけど、トースターでカリッと焼き直してもいいかもしれません。

そして、甘いものを食べながら、今日読み終えたのはこちら↓
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何をいまさら…と言われそうな数年前のベストセラー。
基本、ベストセラーは読まないんですが、
今年の春に岩波書店の「広辞苑」が改訂になった際、
ニュースに知っている編集者が出ているのを見て、やはり読まねば…と思ったのです。

岩波書店はKaoluluがイラストの仕事を始めるきっかけをくれた出版社。
お世話になった17年間に、20人以上の編集者とお仕事をしました。
その間に異動になった方も多く、中には現在辞書編集部にいる人もいます。

舞台はKaoluluにとっては今でも親しみのある神保町。
本に登場する洋菓子店はあそこだろう、中華料理店はきっとあそこだね…と見当がつく。
とても懐かしい気持ちになって読了。

言葉というものに、以前ほど神経質ではなくなったけれど、
仏語を勉強しているから、辞書は毎日使っています。
電子辞書にしてからは、意外と国語辞典も使う機会が増えました。
仏語に訳そうと思った時に、日本語の意味が知りたくなることもあるし、
仏和辞典で調べた日本語が、古過ぎて意味が分からないってこともあるから。

言葉。
人が人として生きていく上で、なくてはならないツール。

絵や映像でも気持ちは伝えられるし、百聞は一見にしかずとは言うけれど、
人の記憶は映像だけではなく、言葉にすることで強く残る。

Kaoluluは子供のころをあまり覚えていない。
それは、母がいないため、共有した記憶を語る機会が皆無だったからだと思う。
普通の人は子供の頃のことを覚えていると思っているけれど、本人が実際に見た記憶ではない可能性が高い。
機会があるたびに、親が自分について語った話であることが多い。

言葉は感情の単位。記憶の本体だと思う。

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# by kaolulu-nv | 2018-09-24 17:52 | 節約お菓子 | Comments(0)

La chambre des merveilles ルーム・オブ・ワンダー

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今月2度目の3連休。先週もそうだったけど、今週も読書をして過ごしている。
さっき読み終わったのは、ジュリアン・サンドレル「ルーム・オブ・ワンダー」
聞いたことのない作家だ。


f0176688_17413896.jpg こんにちは、Kaoluluです。
 3連休が続いても、特に何もすることがありません。
 昨日はなんと、起きたら10時を回っていました!
 どんだけ眠れるんだ!?と自分にびっくり。
買っても読む時間がなく積み上げられていた本を片付けている(読んでいる)ところです。


今朝は、冒頭の写真の「ルーム・オブ・ワンダー」を読み終えた。
この本を買ったのは、先週末のフランス語レッスンの帰りだった。
金曜日の会社帰り恒例の書店探検で見つけたのだけど、
現代小説であり、小説家ではない作者が書いたデビュー作と説明してあったので、
これはフランス語でも読めるかもしれないと思って、一旦手を停めた。

帰宅して、ネットで「La chambre des merveilles」と検索する。
出版社の作ったプロモーション動画と、アマゾン、数々の書評サイトがヒット。

原書の定価は17€90。(約2,300円)
邦訳版は¥1,500!
Oh là là ! フランス現地で原書を買うよりも、邦訳版を日本で買う方が安いなんて。
…というわけで、原書取り寄せは諦めて、再び書店へ行ったのだ。
原書はポッシュ版が出てからでもいいよね。
↑のアマゾンや出版社サイトで一部立ち読みができる。
辞書を使ってコツコツ…ならば、なんとかKaoluluでも読めそうだ。



この小説はネタバレすると面白くないので、詳しいことはかけないけれど、
たぶん、30代、40代の働く女性、いや、男性でも考えさせられ、あちこち痛くて涙が出てしまうと思う。
こんな↑プロモーション動画を作れるほど映像的なストーリーで、映画化されてもおかしくない。

今年の3月にフランス本国で出版され、5ヶ月後に日本で邦訳が出るなんて、異様な早さ。
それもそのはずで、昨年秋のフランクフルトのブックフェア(出版界ではかなり有名な見本市)に
初校段階で紹介され、20カ国以上にその版権を譲渡したそう。
初校とは、作家の原稿を初めて本のページの体裁で出力したもののこと。
まだ本の形になっていないどころか、校正も途中だ。

邦訳は大急ぎで翻訳されたのか、多少粗削りな部分が残っている(本文と「謝辞」内の意訳が違うとか)。
おそらく意図的に仏文の形のままに語順が倒置されている文章は、はじめは違和感を感じるけれど、
慣れれば話し言葉のようにテンポよく読めるようになる。

作者Julien Sandrelは38歳。
男性とは思えないほど、女性目線をよく理解していて読んでいて心地いい。

日本で翻訳されているフランスの現代小説はミステリーばかり。
フランスのミステリー小説は結構残酷なものが多く、Kaoluluでも最近は読まなくなった。
時たま仏文に強い出版社からミステリー以外のフランス文学が刊行されることもあるけど、
妙に陰鬱だったり、シニカルだったり、難解だったりする上、
発行部数が少ないせいで値段設定が高すぎたりする。

だから、フランスの心温まるような小説は原文で読むしかない。
そんな現状で、この本は珍しく日本語で読めるフランスの温かい現代小説。

ただ、フランスの日常に親しみのない日本人には1つだけ厄介な点がある。
フランスのアーティストやアスリート、はたまたニュースキャスターの固有名詞が、
実在のものなのか架空のものなのか、知らない人には判断できないということ(苦笑)
この小説には実在の有名人の名前がたくさん登場する。そう、彼らは実在する!(笑)

アメリカの小説だと、人名でも商品名でも、その点あまり苦労がない。
フランスの現代小説が日本で翻訳されにくい原因の1つなのかも。
フランス人は多国籍企業をよく思っていないのだから仕方ない。
(と、いうことも普通、日本人は知らないし。フランス人は地元密着志向だ)

f0176688_17445952.gif とはいえ、この小説は、フランスってどこ?ってくらいの人でも楽しめるはず。
 東京も登場するしね。読書の秋にお薦めの1冊。



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# by kaolulu-nv | 2018-09-23 14:56 | 読書 | Comments(0)

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