夏の読書:今回の旅で買った本

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旅で買ったCDは2枚、本は1冊。
期待以上だったLiLian Renaudについては、以前もちょこっと話したので省略し、
今回は、今も読んでいる途中の本の話です。





f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
毎週金曜日に会社帰りに書店に寄るのを日課としていて、
ついつい買ってしまった日本の作品が「積ん読」状態のままですが、
それは、今、仏語の本を読んでいる真っ最中だからです(苦笑)

今日、帰宅して、TéléMatinの公式Youtubeを見ていたら、
今年の夏も4回目となる「Camion qui livre」が開催されるとレポートされていました。



このブログでは昨年も紹介しましたね。→昨年の記事

と、サイトを見ていたら、自分が今読んでいる本が掲載されていて、ハッとする…。

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左の写真(に横になって写っている本)。。。
Aurélie Valognes「Mémé dans les orties」

クレルモンの駅の売店で彼女の当時発売されたばかり文庫化新刊「En voiture, Simone !」、
最新刊「Nos Adorable Belles Filles」等がこれでもかと平積みになっていたのだけど、
いきなり新刊を買うより、彼女の処女作を買うべきだろうと手にとりました。

タイトルの意味は「刺草(イラクサ)の中のおばあちゃん」

刺草は食べたことがないのだけど、
クレルモンのサンジョゼフ市場で冗談オジサンの売り場にありました。

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スープ、キッシュ、パスタに、と書いてあるけれど、一体どんな味がするのでしょう?
「刺草」というのだから、きっとトゲがあるんでしょうね。

慣用句
「Faut pas pousser grand-mère dans les orties」
(おばあさんをイラクサの中へ押してはならない)

からつけられているタイトルで、意味は、
「やりすぎてはいけない」

タイトルや装丁から想像できるように、これはヒューマン・コメディ小説です。

主人公は83歳のおじいさん、というか、
かなり癖のある孤独なじじぃ・フェルディナンド。

彼が、とある理由で、住民がバアサンだらけのアパルトマンに入居する。
彼の唯一の暇つぶしは、カラフルな白髪染めをした隣人たちを避けること。
彼の楽しみは、リーダー気取りで高慢な管理人のシュアレばばぁに仕返しをすること。
ある日突然、彼の飼っていた犬がいなくなり、生きる意味を見失う。
おませな女の子と92歳のオタクばあちゃんが彼の部屋の扉と心をこじ開けるまでは…。

という、あらすじが書かれていて(Kaolulu的解釈)、これなら読めるかも?と買いました。
1章が4、5ページと、ちょこちょこ読むのにも最適。

ただ、問題は「慣用句」の嵐。。。
タイトル、章タイトル、本文の中にも様々な慣用句が登場するので、
辞書が手放せません。
いつもは、単語帳をつけて読書をするKaoluluも、今回は面倒で、
直接ページに書き込んでいますが、これだと単語を自分で書くことがないので、
なかなか覚えられません(苦笑)

著者のAurélie Valognesさんは、今年のCamion qui livreで、
創作ワークショップの講師を勤めたらしい…!彼女自身初めての経験だとか。



33歳という若さでベストセラー作家になった彼女。
海外でも翻訳され、特にイギリスとアメリカで売れているそうです。

日本でのフランス文学の翻訳はジャンルがかなり偏っています。
スタンダールやバルザックなど純文学、
ジョルジュ・シムノンやモーリス・ルブランなどの古典的推理小説は、
時代が古いおかげで、多少恐い話でもナルホドと思って読めます。

ところが、現代文学となると、
いくら読んでも読んでも読了できないボリス・ヴィアンのような超現実小説、
興味深いけど、恐くて二度は読みたくないホラーサスペンス小説など、
個人的にどうも親しみがわかない作品が多く翻訳されている気がします。
でも、コワ〜イフランス小説って、なぜか売れるみたいなんですよね…。
(ユベール・マンガレリなど、時にはしみじみとした文学作品も刊行されますが、
少部数のためか、気軽に買うにはちょっと高過ぎます…)

Kaoluluも、最近、そんなコワイ推理小説に手が伸びなくなった1人。
彼女の作品のような、哀愁はあるけれど、ほんわかする物語に飢えてます(笑)
翻訳されないなら、原文を自分で読むしかない…。

まだ、252ページ中140ページほどしか進んでいません。
ここまで3ヶ月かかったので、全部読み終えるのにあと3ヶ月必要でしょうね(汗)
それでも、欧明社に彼女の次の文庫を注文したいなと思ってます(無謀…)

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実は、Maison Romantiqueにあった本が気になって、これ↑も買っちゃいました。
フランスに移住したイラン生まれの著者の自伝的小説。

f0176688_17465224.gif …読みたい本がどんどんたまってしまっています。
 とりあえずこの夏は、Mémé dans...を頑張って読破します。
(欲しい本もまだまだあるんだけど!!)


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Commented by ヒヤシンス at 2017-07-29 20:46 x
Kaoluluさん、こんばんは、暑いですね~暑中お見舞い申し上げます。
すごいなぁ、原書で読むkasoluluさん!
自分には原書で読む根気が、有るのか無いのか・・・、今は無いっ(笑)
Maxence Fermineという作家が好きで、翻訳されてほしいのにされない。
唯一翻訳されていた「蜜蜂職人」がとても気に入って、ファンになったのに、
一向に翻訳されないのは、本が売れないからでしょうね。
自力で読むしかないですね、Kaoluluさん見習おう!
私も積読も欲しい本も増えるばかりです。
Commented by kaolulu-nv at 2017-07-29 23:11
> ヒヤシンスさん
こんばんは!曇っていてもむしむしと暑いですね。
暑中お見舞い申し上げます。

いやいや、原書で読んでも、読破出来たのはまだ2冊しかありません(^^;
5年ほど前から原書に挑戦するようになりました。初めはMondes enVFのB1レベルを1冊読み、そのあとB2レベルを探したところ、興味のあるタイトルがなく、そろそろ普通の本でもいいのかもかもと思ったことがきっかけでした。
本当は年1冊くらいは読みたいと思っていますが、途中で挫折するものもあるし、去年はMichelin guideのAuvergneを読解するだけで力尽きたし(笑)、決して簡単ではありません。
でも、興味を持っているものならば、きっと読めるはず…。
ヒヤシンスさんも積読&欲しい本がいっぱいなんですね。
読む楽しさ、知る楽しさってやっぱり大事。人生観や世界を変えられるくらい大事かも。
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by kaolulu-nv | 2017-07-24 23:03 | 気になるフランス | Comments(2)

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