シャンブル・ドット Maison Romantique : no.3〈banlieue〉sam. 15 avril*8日目4 Fin.

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Maison Romantique の Patrice(右)と Philippe(左)。
2012年にモンマルトルのシャンブル・ドットでお世話になって以来、これが3度目の再会。
3年前にLe Perreux-sur-Marneの一戸建てに移り、今も世界中のゲストを受け入れている。
チャーミングな家と彼らの温かいもてなしに、心から癒される最高の宿。





f0176688_84732.jpg こんにちは、Kaoluluです。
 パリの革命記念日の花火をサイトで見ました。
 今年のマダム・エッフェルの演出は、
 「影」の役者に仕立てられているように感じました。
それでも、暑さ吹き飛ぶ、鳥肌物の花火です。

2017年4月の旅行記は、これが最終回です。
長く書きすぎましたが、終わるとなると寂しいものですね。。。

過去のフランスの旅は、なにかしら目的のあるものでした。
ところが今回の旅は、行く前に人に「オーヴェルニュって何があるの?」と聞かれても、
正直、答えに窮していました。
旅行記を書き終えて整理してみると、純粋に「旅」が目的だったように感じています。

フランス語力が、旅をするくらいにはなんとかなるレベルになった今、
情報集めはフランスのサイトや書籍から得られるようになりました。

自分で集めた情報を持って、確かめに行く。
現地に出会った人に、いろいろ聞いてみる。
自分が集めた情報は合ってるのか、もっと詳しい情報はないのか。

行き先はオーヴェルニュ地方でなくてもどこでもよかったのでしょう。
ですが、あえて日本語で情報を得にくい場所に行きたかったのと(発見が多い)、
クレルモンフェランという町のサイズが、自分の行動サイズに合いそうだと感じていたことが、
その地を選んだ理由だったと、後から自己分析しています。

Le Perreux-sur-Marneも、偶然から行くことになったのですが、
想像していたよりも発見の多い素敵な町で、Kaoluluの行動サイズにぴったりでした(笑)

フランス語か英語というツールは必須ですが、
日本人のフランス一人旅は、こんなへなちょこ中年女性でも可能だということを、
多くの人に知ってもらえたらと思います。

そして、ぜひ、自分だけの小さな冒険を楽しんでほしいです。

> Les bleuets des montagnes fleurissaient. あのヤマヤグルマギクが咲いていた。
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16時過ぎ、Maison Romantiqueに戻ってきました。
空港送迎バスが来る時間は18時半なので、まだ2時間半もあります。

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寒くなったと話すと、Philippeが何か飲む?といつもの紅茶の缶を持ってきてくれました。
最後はアールグレーにしよう。
甘い物でも食べる?と聞かれたけれど、なんとなくもういいかなと断ってしまいました。
きっとJeff de Brugesの復活祭のチョコレートだったんだろうな。もったいない。

「君の部屋はもう掃除をしてしまったから、トイレは悪いけど下のを使ってね」
「OK」


仕事中のPatriceが廊下から顔を出しました。

「Kaolulu、戻ってたのか」
「寒いんだってさ。紅茶をいれたよ」とPhilippe。
「そうか。部屋のベッド1つは使ってもいいよ。横になって少し休んだらいい」
「あ、スーツケースも移動させないと…」
「まだ大丈夫だよ」


Patriceは忙しそうに家事をしているみたいです。

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Philippeは、来客準備で忙しいのに私の話し相手をしてくれました。
今日はランチを食べたのかとか、Phlippeたちの週末の話とか、ヴァカンスの話とか。

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部屋で横になるのはもったいない気がします。
ふと窓の外を見て思い出しました。

「庭に出ていい?」

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カーヴから庭に出ると、太陽が射していました。

さっそく「あれ」を見に行きました。

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あれは、bleuet des montagnes ヤマヤグルマギクだったのね。咲いていました。
1週間前に、Patriceが植え替えたあの植物です↓

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しっかり根付いたようで。。。なんだか感動。
花が咲くことなんて当たり前のことなのに。

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1週間前にここに到着したときも夕方だったけど、その時は快晴だったな。

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この実はなんなんだろう。サクランボ?アンズ?プラム?
旅行記を書いている今ごろは、きっと一目見てわかる果物になっているか、
もしくはもう熟して食べられて、なくなってるかもね…。

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カーヴの入口から、Patriceが中でアイロンがけをしているのが見えました。
地下がランドリールームになっていて、ソファーや本棚もそこにあるのね。。。
別室に冷凍庫やワインセラーも。よく考えられて便利に出来てるなぁ。
Philippeも片付けをしている様子。

「今日の客はどこの国から来るの?」
「わからない」
「わからないの?」
「1時間前にならないとわからないんだ。
 実は前に、中国人が到着の1時間前にBooking.comで予約をしてきたことがある。
 だから、週末は予約がなくても部屋の準備と食事の準備をしておくんだ。
 誰か来るかもしれないし、来ないかもしれない」


なんと!民宿経営も大変だ…。

このあと、料理担当のPatriceは買い物にもでかけ、
戻って来ると今夜のゲストのために、前菜の野菜スープを作り始めました。

Kaoluluは飛行機に乗るために、トイレの流しでコンタクトを外し、
部屋からスーツケースを廊下へ下ろしました。

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出発まで、Philippeはソファに腰掛けて、またKaoluluの話相手をしてくれる。
クレルモンフェランで出会った日本人の話とか、帰国後の仕事の話とか…。

突然、Patriceがキッチンからやって来て、嬉しそうに言いました。

「Kaolulu、チーズありがとう!大好きなんだよ。高かっただろう?」

前夜、帰って来た時に、Philippeに冷蔵庫に入れておいてと頼んだチーズを発見した様子(笑)
ジップロック入りのが2人へのプレゼントで、真空パックのは自分のお土産だと伝え、
ついでに保冷剤を2つ冷凍庫で凍らせてもらいました。

Philippeが、

「1つだよ。もうひとつはKaoluluのだからね!」

と笑う。

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彼らの部屋は、さりげなくヴァカンスのお土産が飾ってあります。
インドのお土産。。。キッチュで派手なのに、違和感がないのがズルイ。
こんな大きな置物どうやって持って帰って来たんだろう?…って、きっと船便別送でしょうね。

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カフェテーブルの上に、無造作に積まれたDVDや本さえもおしゃれ。

「そろそろ18時30分じゃないか?」

とキッチンに戻っていたPatriceが気にしてやってきました。
本当だ。
慌てて、Philippeがチーズを、保冷剤で挟んでレジ袋に入れて持って来てくれました。

「これでいいかな」
「完璧!」

さらに、保冷バッグに入れてスーツケースの鍵を閉める…。

「バスはまだなのかな、見て来るよ」

とPhilippeが外に見に行くと、既に門の外で送迎バスが待っていました。

2人とお別れのビズをする。。。

バスを少し待たせてしまうけれど、最後に2人の写真とお互いの写真を撮り合いました。

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Grand merci à vous !!! Je vais absolument revenir ici bientôt !
Et la prochaine fois, je veux séjourner pendant plus longtemps.

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また必ず来るからね! À très bientôt.



***

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夜、無事パリを発ちました。
隣の日本語ぺらぺらなフランス人青年と、窓の外にエッフェル塔を見つけて喜ぶ…。
(その瞬間の写真は撮れなかったけど)


帰国後、胸が苦しくなるほど切なかった旅の思い出も、
3ヶ月経った今はみんなキラキラ輝いていて、今を生きる糧となっています。
旅の途中、出会った人たち、本当にありがとうございました。
そして、素敵なフランスに乾杯。 Vive la France !


f0176688_1746594.gif また行くよ!



la fin...


フランス旅行記2017〈パリ郊外とオーヴェルニュ〉全記事表示
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Maison Romantique
9 rue du Bel Air
94170 Le Perreux-sur-Marne
tel: 01 77 01 44 71
mail: pat.paris★sfr.fr (★を@にして送信して下さい)
日本語で問い合わせをしたい方は、Kaoluluまでご連絡下さい。
kaolulu-village★memoad.jp(★を@にして送信してください)

宿泊は2名まで。

また、周辺地方を巡るコース企画や、パリのナイトドライブ、フランス語教室、
彼らのキッチンでの料理教室、マルシェ買物案内なども依頼できます。
値段は要相談です。


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Commented at 2017-07-16 23:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaolulu-nv at 2017-07-17 10:03
> 鍵コメさん
はじめまして!コメントありがとうございます。
住んでいるところ以外、本当に共通点の多い方がいらっしゃることに驚きました。
実はこのブログを読んで下さっている方は、同じようなタイプの方が多いですよ(笑)

今の仕事は事務職で、美術ともフランスとも無関係です(苦笑)でも、毎日仕事があるということ、毎日同じことを繰り返せるということは、幸せなことなんだと感じています。
今は絵を描くことより、フランスのことを考えている時間のほうが充実を感じています。うまく言えないのですが、「絵」というものはひとりよがりで、描いている本人が思うほど、見ている人の意識には残らないように思えて来たのです(私の絵がヘタなだけですが…)

美術ってなんなんだろう?
インプットとアウトプットの繰り返し。
それは、作る人の頭の中と、見る人の頭の中、両方で行われる。
人にインスピレーションを与える作品、インスピレーションから作られた作品。
この2つは似ているようで全然違う。

自分を見つめ直すために、フランスへ旅するのもいいですよね!
鍵コメさんならば、きっと最適な解決法を見つけられるでしょう。
ぜひ、オーヴェルニュ地方を旅してみてください!
Merci beaucoup et à bientôt.
Commented by ヒヤシンス at 2017-07-17 18:56 x
Kaoluluさん
旅の紀行、もれなく楽しませて頂き、ありがとうございました。
旅の最後って、長編の小説を読み終わるラスト間ぎわと同じで、とっても切なくなります。
でも、じわじわと全身の中に浸透していくのはこれから!?
今を生きる糧、いいですね!!
私もそんな旅を目指します。
Commented by kaolulu-nv at 2017-07-18 22:21
> ヒヤシンスさん
返信が遅くなりましてごめんなさい。サーバーメンテで、ログインできませんでした。

長い旅行記を、最後まで読んで下さってありがとうございました!
実際に旅をしているときは、体力的に大変で、ゆっくり考える間もなく時間が過ぎてしまいました。旅の同伴者がいれば、旅の後も「あれはああだったね」と話すことで「2度目の旅」ができるのでしょう。一人旅の場合は、旅行記をまとめることが「2度目の旅」、それによって単なる「体験」が「冒険」に昇華されるのかもしれません。
平凡な旅も、旅行記を綴ると「冒険」に…(笑)
まさに、私の旅はそんな感じです。
旅の思い出の共有者になってくださり、本当にありがとうございました。

思い出と、今後行けるかもしれない旅のために、日々、一生懸命生きていきます!
ヒヤシンスさんも、よい旅を!
Commented by nana33 at 2017-07-22 15:44 x
Bonjour Kaolulu-san !
Merci beaucoup pour votre journal touristique, je l'ai lu et regardé tout...je ne sais pas comment dire ce sentiment spécial. 旅行記を読みながら私も旅を味わいました。Kaolulu-sanの個人的視点で綴られた、ポジティフなエネルギーに貫かれた力作ですね!
 数々のphotoと5枚のスケッチ・・・一枚選ぶとすれば(難しいですが)、コルネイユ岩山の巨大マリア像に登って撮ったBelle vue,オレンジ色の屋根瓦の波が美しいです。スケッチは、マルヌ川岸風景の水の透明感が素敵です。

 Maison RomantiqueのPatriceとphilippe、旅好きだから旅人の心がわかる雰囲気・・・いつでもまた、Kaolulu-sanが、'coucou,je suis rentrée'と言って入っていけば、優しく迎えてくれそう。ここは、Bookingでも、すでに人気が出てるみたいですよ。次は、ここで滞在型のparis近郊発見の旅かしら?

 素敵なフランスに乾杯! Nous aimons la France !

Commented by kaolulu-nv at 2017-07-22 17:47
> nana33さん
Je vous remercie du fond du coeur de m'accompagner dans mon «deuxième voyage».

前のコメントのお返事にも書きましたが、旅行記を書くことは、2度目の旅行をするのと同じ感覚になりますね。そして、ちょっと文学的なスパイスが加わり、単なる旅行が「冒険」に仕上がります(笑)
私の旅は「取材」という感覚に近いのかもしれません。事実を確かめに現地に赴き、疑問点を調べてレポートにまとめる…。個人的な感想文だけど、旅行ガイド的なものにもしたい。
長い長い旅行記を、最後まで読んで下さってありがとうございます!
もう旅仲間ですよ。

写真とスケッチ…恥ずかしいです。(でも人に見せた方が腕は上がるので…)
ルピュイ・アン・ヴレの町並みですね。私自身は足がガクガクしていたので、美しいと感じる余裕はなかったのだけど、確かにあのオレンジの瓦は綺麗ですね!自分でベストショットを選ぶとしたら…う〜ん、難しい!クレルモンの大聖堂の夜景か、モンジュゼ公園からの景色かなぁ。部屋に飾るならルピュイの上空からみたノートルダム大聖堂が素敵かもしれません。
スケッチは、私もマルヌ川が一番落ち着いて描け、いよいよ旅も終わりだな〜と感慨深かったので一番好きです。絵の方は、お盆休みに何か描き直したいなと思っています。

Maison Romantiqueの2人は、親切すぎるくらい親切です。悪い人に騙されないかとこっちが心配になるくらい。彼らと約束をしたので、次はイルドフランスの旅になりそうです。まだまだ行きたい地方もたくさんあるのだけど、フランスに「いつもの宿」があることは幸運なことかもしれないし、彼らとの縁も大事にしたいですしね。そうそう、結構人気の宿なんですよ!nanaさんも、機会があったらぜひ訪れてみて下さい。

La France nous attend toujours !
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by kaolulu-nv | 2017-07-17 00:30 | 2017フランス旅行記 | Comments(6)

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