ブリウド散歩〈Brioude〉mar. 11 avril*4日目8
2017年 05月 21日
BrioudeのEsplanade de Verdun ヴェルダン見晴し台。
ここからの眺めは、この街がアリエ平原の段丘(terrasse)にあるのだと気づかせる。
ここからの眺めは、この街がアリエ平原の段丘(terrasse)にあるのだと気づかせる。
こんにちは、Kaoluluです。
今日は午後から浅草三社祭に行くので、大急ぎで更新します。
しかし、まさか4日目が8回も続くとは思わなんだ…(汗)
いえ、今回でも終わらず、あともう1回必要です…とほほ。
> La balade à la ville Brioude ブリウドの街をぶら散歩
サンジュリアン寺院を北から見るとこんな感じ。
下の方は工事中なので写さなかったけど、実はここからのアングルは悪くない。
ここを出発点に、残りの滞在時間で街をぐるりと散歩します。
Brioudeの観光局のサイトでもダウンロードはできるのだけど、
友人がBrioudeに行くつもりで取り寄せたパンフレットを、Kaoluluにくれました。
彼女は今年は行けなくなってしまったからと。。。
スマホなしのKaoluluには、紙媒体の資料は大変ありがたいです。
そのパンフレットの地図。
今、左上の教会の向こう側にいます。
「1」は市役所だけど、一番行ってみたい「2」の見晴し台へ行き、そこから1周しよう。
途中「3」のla République通りの木の家を発見。古そう…。
そのすぐ側のゴシックのアーチをくぐり抜け北の方へ行くと、いい景色が。
Esplanade de Verdun。こういう眺めのところ大好き!
左側には写真に写ってないけれど、元刑務所の塔が建っています。
高い建物がないので、Livradois山脈が見渡せます。
アリエ川はここからは見えないのだけど…。
南へ4kmのところにあるVieille Brioudeの村に行けば、川と橋と村が見渡せたはず。
時間があれば、自転車をレンタルして行けたのかもしれません。
(ただ、車道を走るので安全には気をつけねばならないけれど…)
元来た道を戻って、散策コース順にスタートです。家がのっかったすごいアーチね。
教会の北門のアーチまで見通せます。
「6」のHôtel Talairat タレラ館。小塔と彫刻がされた17世紀の門。
ブリウドには、教会の参事会員の古い屋敷がいっぱい残っています。
「7」はHôtel de la Dentelle レース編みの館。
ここももともと15世紀の参事会員の館だったそう。
レース編み展示館と学校になっていて、体験アトリエもあります。
レース編みと言えば、午前中に行ったルピュイ・アン・ヴレが有名だけど、
なんとなく、習うにはこちらの方が静かで集中できそう。。。
このレース館の斜め前にあるのが、Maison de Mandrin マンドラン館。
下の方を写せなかったのは、ここだけ人がたくさんいたから!
15世紀の建物で、1754年に当時有名なドーフィノワ(アルプスの麓)の盗賊が
ここを襲ったのだそうです。
天井は、ガイドブックにも載っているような美しい交差リヴになっているらしい。
今はプロ・アマチュアを問わない美術ギャラリーになっています。
ちょっと人が多いのと、あまり時間がないので中には入りませんでした。う〜む残念。
Mandrin館の横道。「ここがMandrin館」と、盗賊らしき絵がアーチに描かれています。
くぐってまっすぐ行くと、サンジュリアンの南門のある広場へ出ます。
ここも絵になりますよね〜。
オレンジ色の家は今はお土産とクレープの店になっていますが、15世紀のもの。
水彩画のギャラリーもあっていい感じ…。
そういや、今年の7月はこの街で「第8回水彩画ビエンナーレ」が開催されるとか。
クレルモンは旅行記見本市があるし、オーヴェルニュは絵画ファンにも楽しい地方。
ちょっと飛びますが「10」のPlace Saint-Jean。聖ヨハネと言えば羊。
アルザス通り。
この街の特徴でしょうか。軒下にひだが付いている家が多いです。(奥の2軒)
「11」のPlace Eugene Gibert。
肝心のEugene Gibertの家を見逃しちゃったのですが…(苦笑)
でもほら、家の軒のすぐしたのぎざぎざ、みんな付いているでしょう?
夢中になって写真を撮っていて気づかなかったのですが、振り向いたらこんな派手な家が!
小塔のある家。こういう小塔が壁にくっついている家はだいたい17世紀頃のもの。
ぎざぎざの軒。「12」のrue de Lorraineへ入る角の家(中央の家)。
14世紀の家で、正面は17世紀に改装済み。
さっきの通りを行くと、すぐに駐車場になっているPlace de la Libertéに出る。
だいたいフランスの町は、こうやって、町で一番大きな広場が駐車場になっていますね。
現代の生活と、中世の教会の同居。…日本と同じ(笑)
高台沿いの散歩道。この下の道をルピュイからバスで来ました。
信号のない、フランスらしいまっすぐな車道。
車があれば、このあたりの小さな村を回れるんだけど…。
「1」の市役所前に到着。地図の通りに1周しました!
ユーロと、フランスと…黄色い旗は?……オーヴェルニュの旗です。
ラファイエット広場に面した市役所の壁に、珍しい観光案内端末が…。
Kaoluluみたいなガラケー派にはありがたいですね。
でも、観光案内所もすぐそこだったりしてね(苦笑)
> à l'office de tourisme pour saluer et un déssin de la basilique 挨拶をしに観光案内所へ、そして教会スケッチ
観光案内所は元ノートルダム教会だった場所に建っているそう。
1階から3階まで、建築や地形の資料が展示してあります。
Kaoluluは受付のマダムに挨拶しに来ました。
「日本から来ました。日本に資料を送って下さったのはあなたでしょうか。覚えていますか?」
「ええ、覚えていますよ」
「実は、それは私の友達だったのですが、彼女は仕事で来れなかったんです。
私が代わりにお礼を言いに来ました」
と、Kaoluluが手にしていたパンフレットを見て、
「それは前のだわ、もう新しい版が出来ています。どうぞ」
と渡してくれました。
「友達のためにもう1冊下さい」とお願い。
「友達は来年来るの?」
「わからないけれど、来年か再来年かな」
とても素敵な街で気に入りました、友達もきっと来ますと伝え、観光案内所を後にしました。
お礼が言えてよかった。
もちろん、資料をKaoluluに譲ってくれた友人にも感謝。
わざわざ日本にまで資料を送ってくれたブリウドの観光案内所にも感謝。
本当にいい街。
残り30分。少しスケッチしてみることにしました。
南門はどうして、普通の家と接してしまったのか…。無理矢理建てすぎ。
やはり30分では筆の遅いKaoluluには時間が足りない。
ざっと鉛筆でスケッチしたところでタイムリミット。
また改めて写真を見ながら描き直そう。
荷物をまとめ、もう一度教会の後陣を眺めて歩き始めます。
ふと見つけたマンホール(?)。ギリシャ語で読めない。。。
上の「ΙΧΘΥΣ」はギリシャ語の綴り、下の「ICHTHYS」は欧文に充てた綴り。
ギリシャ語で「救い主にして神の子なるイエス・キリスト」という文の単語の頭文字を並べると、
ikhthys となり、ギリシャ語の「魚」と同じ綴りになることから、
キリストを象徴して魚を使用することがあるんだそうです。
さすが中世のchanoines(教会参事会員)の街。
…マンホールの蓋じゃないかも。まさかそんなものに、こんな象徴的な図柄を描くとは思えない。
Merci à tout !! 青空も、教会も、観光案内所も、友達も。
駅までの帰り道に見かけたお昼寝中の猫も! Au revoir !
定刻通り、16:10発の電車でクレルモンフェランに帰ります。
→ フランス旅行記2017〈パリ郊外とオーヴェルニュ〉全記事表示
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ヒヤシンス
at 2017-05-21 19:51
x
kaoluluさん、
西出氏の本で何回も読んだ街、またぐぐっとイメージが鮮明になりました、ホント感謝です。
釣り看板が、どれもニクいっ!
スケッチ素敵です〜。
西出氏の本で何回も読んだ街、またぐぐっとイメージが鮮明になりました、ホント感謝です。
釣り看板が、どれもニクいっ!
スケッチ素敵です〜。
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kaolulu-nv at 2017-05-22 00:12
> ヒヤシンスさん
ブリウドは今回の旅で一番雰囲気がしっくりきた街でした。時間の流れがゆっくりで、大きすぎず、小さすぎず。欲を言えば、アリエ川がもっと近くを流れていれば…ということくらいかな。
スケッチというか、もはやクロッキーですよね。恥ずかしい。。。
お盆休みにでも、写真を元に気に入った景色を描こうと思っています。気に入った景色がいっぱいありすぎて迷いますね。
ブリウドは今回の旅で一番雰囲気がしっくりきた街でした。時間の流れがゆっくりで、大きすぎず、小さすぎず。欲を言えば、アリエ川がもっと近くを流れていれば…ということくらいかな。
スケッチというか、もはやクロッキーですよね。恥ずかしい。。。
お盆休みにでも、写真を元に気に入った景色を描こうと思っています。気に入った景色がいっぱいありすぎて迷いますね。
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nana33
at 2017-05-22 15:27
x
Bonjour Kaolulu-san. J'ai tardé à vous dire -Joyeux anniversaire !- おうし座ですね・・・私もです(笑)
La basilique St-Julien のサラサラっとした鉛筆スケッチ、そこに居る空間が出ていて、素敵ですよ。すっかり、フランスモードになってる感じ。
この寺院の内部の写真、ゆっくり堪能しました。一面にロマネスクのフレスコ画。パステルカラーが優しい光の中で響き合っていて、本当に美しいです。街の外壁の色調が工夫されてるのも、このフレスコ画の影響かな・・・などと思ったりしました。
Brioudeでは、時間がゆっくり流れているみたいですね。
merci pour votre journal touristique, c'est très intéressant !
La basilique St-Julien のサラサラっとした鉛筆スケッチ、そこに居る空間が出ていて、素敵ですよ。すっかり、フランスモードになってる感じ。
この寺院の内部の写真、ゆっくり堪能しました。一面にロマネスクのフレスコ画。パステルカラーが優しい光の中で響き合っていて、本当に美しいです。街の外壁の色調が工夫されてるのも、このフレスコ画の影響かな・・・などと思ったりしました。
Brioudeでは、時間がゆっくり流れているみたいですね。
merci pour votre journal touristique, c'est très intéressant !
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kaolulu-nv at 2017-05-22 19:09
> nana33さん, bonjour,
Je vous remercie de votre message !
てこでも動かない大地の星座牡牛座です(笑)
スケッチ、まっすぐな線も引けていないし、デッサンも狂っているし…。最近全く絵を描かなくなっているのがバレバレですね。旅行に出れば絵を描くかな?と思うのだけど、歩くのと見るのに一生懸命で、なかなか一カ所に腰を据えることができません。普段は出不精なのに!
サンジュリアン寺院は、本当に美しい教会でした。いい具合に色あせてパステル調になったフレスコ画と、光をよく通す色ガラスのステンドグラスの調和。床から天井まで、中世から現代まで、多くの人が手入れをしてきたんだなと感じます。確かに、街の家の壁の色もパステル調ですね!
車の数からもわかるように、決して田舎の村ではありません。多くの人が実際にここで暮らしているからこそ、この景色が守られているんでしょうね。
行くことができて本当によかったなぁと思います。
Je vous remercie de votre message !
てこでも動かない大地の星座牡牛座です(笑)
スケッチ、まっすぐな線も引けていないし、デッサンも狂っているし…。最近全く絵を描かなくなっているのがバレバレですね。旅行に出れば絵を描くかな?と思うのだけど、歩くのと見るのに一生懸命で、なかなか一カ所に腰を据えることができません。普段は出不精なのに!
サンジュリアン寺院は、本当に美しい教会でした。いい具合に色あせてパステル調になったフレスコ画と、光をよく通す色ガラスのステンドグラスの調和。床から天井まで、中世から現代まで、多くの人が手入れをしてきたんだなと感じます。確かに、街の家の壁の色もパステル調ですね!
車の数からもわかるように、決して田舎の村ではありません。多くの人が実際にここで暮らしているからこそ、この景色が守られているんでしょうね。
行くことができて本当によかったなぁと思います。
by kaolulu-nv
| 2017-05-21 10:56
| 2017フランス旅行記
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