キャンソン、イタリアの会社に買収される…(涙)
2016年 10月 10日
こんにちは、Kaoluluです。
連休の3日間、grasses matinéesをむさぼり、9時に起床。
溜め込んでいた、テレビフランス語講座のワンセグ録画を見ながら朝食。
前日用意しておいたフランスのニュースのプリントアウトを読み、
気づいたらもうお昼です(苦笑)
今日は、個人的にとっても気になるものを見つけてしまい、
用意しておいた下訳を放っておいて、このニュースを紹介します。
→ France3: Le célèbre papier à dessin Canson va devenir italien
「画用紙で有名なキャンソン、イタリアのものになる」
ガ〜〜〜ン(T_T)
CANSON キャンソン…モンバル、ムーラン、ミ・タントなど、種類がいろいろあって、
日本でも文具のマルマンが輸入販売元になっているため、とてもメジャーなアート用紙メーカー。
→ CANSON(日本語)
→ マルマン
水彩画を描いていたころは、もちろんKaoluluも使っていました。
他の海外のメーカーの紙よりも安価で質がいいのです。
このキャンソン社が、イタリアのFilaグループに買収されるそう…。
(注:スポーツ用品のFilaではなく、画材専門会社のFila)
1557年、Montgolfier モンゴルフィエ家によって創設された製紙会社。
montgolfierとは、フランス語を学んでいる人はわかるだろうけど「熱気球」のことです。
実は、紙を使った熱気球を発明し、初めて空を飛んだのがモンゴルフィエ兄弟で、
キャンソン社は、その2人が作った製紙会社なのだそう!!
モンゴルフィエって人の名前だったんだ〜〜と初めて知ったKaoluluです(苦笑)
初めは「モンゴルフィエ」という会社名でしたが、
後に婿養子が会社を継承した際に「キャンソン」になったそうです。
そういわれてみれば、キャンソンのロゴマークは熱気球の形をしていますね。
キャンソンは、写真用紙を発明しました。
トレーシングペーパーや小学校で使う画用紙(キャプチャー画像)がとても有名です。
リヨンからほど近い、アルデシュ県Annonay市にあるキャンソン社。
その地で459年間、栄光の時代と、苦難の時代の両方を味わった。。。
会社は企業家から企業家へ渡り、2009年、トレーシングペーパーの製造廃止によって
従業員たちが流出し、彼らにとっての悲劇となりました。
現在ノルマンディーのHamelinグループの傘下にあり、2014年、また経営の危機が訪れる…。
今年の春にイタリアから買収の話を持ちかけられ、この10月、労働組合がそれに賛同したのです。
イタリアのFilaも、60年間同じ家系によって経営されている画材専門のグループ。
今後もキャンソンの製品はフランス製のまま続くのでしょうが、
フランスの画材メーカーが次々と国外の会社に買収されていて、とても寂しいです。
あの高級紙Archesアルシュだって、2011年に北欧のMunksjöグループに入ってしまった…。
…と嘆いているKaoluluだって、
最近は水彩紙を買っていないので人のことは責められない。
時代に適応しようと、デジタルプリント用アート紙(Canson infinity)のような製品も販売しているのに、それでも、キャンソン社は危機に陥った。
本当に、紙の時代は終わったのだろうか?
いずれ買収されるとわかっていても、キャンソン社は、先月水彩紙の新商品を発売しました↓
→ L’Aquarelle Canson® Héritage
名前がいい。。。キャンソン紙の名は地名が多いけれど、この紙の名は「Héritage 伝承」。
経営者が変わっても、名前が変わっても、延々と受け継がれる技術。
時代が変わっても、デジタルの潮流に飲まれようとも…紙は伝承される。
きっとそんなメッセージが込められている。
タイトル画のイメージはKaoluluも好きなPuvis de Chavannesからのinspiréでしょう。
こんなビデオを見ると、また水彩画が描きたくなります。
次にフランスへ行ったら、このHéritageも買ってこよう!
(たぶんマルマンも輸入してくれるはずだけど)
連休の3日間、grasses matinéesをむさぼり、9時に起床。
溜め込んでいた、テレビフランス語講座のワンセグ録画を見ながら朝食。
前日用意しておいたフランスのニュースのプリントアウトを読み、
気づいたらもうお昼です(苦笑)
今日は、個人的にとっても気になるものを見つけてしまい、
用意しておいた下訳を放っておいて、このニュースを紹介します。
→ France3: Le célèbre papier à dessin Canson va devenir italien
「画用紙で有名なキャンソン、イタリアのものになる」
ガ〜〜〜ン(T_T)
France3ニュース動画よりキャプチャー画像
CANSON キャンソン…モンバル、ムーラン、ミ・タントなど、種類がいろいろあって、
日本でも文具のマルマンが輸入販売元になっているため、とてもメジャーなアート用紙メーカー。
→ CANSON(日本語)
→ マルマン
水彩画を描いていたころは、もちろんKaoluluも使っていました。
他の海外のメーカーの紙よりも安価で質がいいのです。
このキャンソン社が、イタリアのFilaグループに買収されるそう…。
(注:スポーツ用品のFilaではなく、画材専門会社のFila)
1557年、Montgolfier モンゴルフィエ家によって創設された製紙会社。
montgolfierとは、フランス語を学んでいる人はわかるだろうけど「熱気球」のことです。
実は、紙を使った熱気球を発明し、初めて空を飛んだのがモンゴルフィエ兄弟で、
キャンソン社は、その2人が作った製紙会社なのだそう!!
モンゴルフィエって人の名前だったんだ〜〜と初めて知ったKaoluluです(苦笑)
初めは「モンゴルフィエ」という会社名でしたが、
後に婿養子が会社を継承した際に「キャンソン」になったそうです。
そういわれてみれば、キャンソンのロゴマークは熱気球の形をしていますね。
キャンソンは、写真用紙を発明しました。
トレーシングペーパーや小学校で使う画用紙(キャプチャー画像)がとても有名です。
リヨンからほど近い、アルデシュ県Annonay市にあるキャンソン社。
その地で459年間、栄光の時代と、苦難の時代の両方を味わった。。。
会社は企業家から企業家へ渡り、2009年、トレーシングペーパーの製造廃止によって
従業員たちが流出し、彼らにとっての悲劇となりました。
現在ノルマンディーのHamelinグループの傘下にあり、2014年、また経営の危機が訪れる…。
今年の春にイタリアから買収の話を持ちかけられ、この10月、労働組合がそれに賛同したのです。
イタリアのFilaも、60年間同じ家系によって経営されている画材専門のグループ。
今後もキャンソンの製品はフランス製のまま続くのでしょうが、
フランスの画材メーカーが次々と国外の会社に買収されていて、とても寂しいです。
あの高級紙Archesアルシュだって、2011年に北欧のMunksjöグループに入ってしまった…。
…と嘆いているKaoluluだって、
最近は水彩紙を買っていないので人のことは責められない。
時代に適応しようと、デジタルプリント用アート紙(Canson infinity)のような製品も販売しているのに、それでも、キャンソン社は危機に陥った。
本当に、紙の時代は終わったのだろうか?
いずれ買収されるとわかっていても、キャンソン社は、先月水彩紙の新商品を発売しました↓
→ L’Aquarelle Canson® Héritage
名前がいい。。。キャンソン紙の名は地名が多いけれど、この紙の名は「Héritage 伝承」。
経営者が変わっても、名前が変わっても、延々と受け継がれる技術。
時代が変わっても、デジタルの潮流に飲まれようとも…紙は伝承される。
きっとそんなメッセージが込められている。
タイトル画のイメージはKaoluluも好きなPuvis de Chavannesからのinspiréでしょう。
こんなビデオを見ると、また水彩画が描きたくなります。
次にフランスへ行ったら、このHéritageも買ってこよう!
(たぶんマルマンも輸入してくれるはずだけど)
by kaolulu-nv
| 2016-10-10 12:41
| 気になるフランス
|
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