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ときどき日誌 sur NetVillage

Kaoluluの日誌:France/news/旅

温度差発電@コルシカ

温度差発電@コルシカ_f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
昨日から一転して、どんよりした天気。
太陽が出ていないと、気分だけで寒くなりますね。

日本のニュースもフランスのニュースも、
今パリ近郊で開催中のCOP21に関連して
環境問題、温暖化対策問題の話題が多いです。

「地球温暖化研究センター」というスゴイ名前の経済研究室でバイトをしたことがあります。
ちょうど、COP4が京都で開催され、京都議定書が締結されたのでよく覚えています。
17年も前の話(笑)

経済的発展と二酸化炭素放出の関係は、切っても切りはなせません。
ただ、17年前と違い、技術も進歩しているわけで、
これから発展する国も、既に発展していて向上を目指している国も、
もっと環境に負荷のかかりにくい方法を選択していく必要はありますよね…。

…って言うのは簡単なんだけど。簡単じゃないからモメてるんですよね(苦笑)

今日は、コルシカ島の温度差発電のニュースを紹介します。

France3: COP21 : des maisons chauffées grâce à la mer en Corse
 「COP21:コルシカの海のお陰で暖められる家」


温度差発電@コルシカ_f0176688_11214535.jpg
France3ニュース動画よりキャプチャー画像

ナポレオンが産まれた島として有名なコルシカ島。
そこで実用化まで10年かけて作られたのが、Franck Peretti 氏の温度差発電システム。
名前は Nérée 。

海底に、センサー装置を設置。
砂に埋められた管で地上の発電機まで繋がっており、管の中は水が通っています。
地上で温まってしまった水は、海底で冷やされ、
地上で冷えてしまった水は、海底で温められる。
温度差を利用して発電しています。

普通の海洋温度差発電と違うのは、「地上」と「海底」の温度差を利用しているところ。
通常は海の「上層部」と「深層部」の温度差を利用するのですが、
これだと、利用しすぎると海の上層と深層の温度差がなくなってしまうため、
海流がなくなるなど、自然界のバランスを崩してしまう可能性が高い…。

地上と海底でも、大きく見ればその可能性もあるのかもしれないけれど、
季節によって、温度の高低が、地上と海底とで入れ替わる点が違うのと、
深海にまで行って装置を設置する必要もありません。

現在は、コルシカ島のPropriano湾にある観光施設の3つのヴィラの冷暖房のために
設置されているそうです。

温度差発電@コルシカ_f0176688_17465224.gif 今後普及できるでしょうか。
 日本は海に囲まれているけれど、地中海ほど穏やかな海ではないのと、
 意外と深い海なので難しいでしょうか。。。
 発電問題は、耳が痛いことも多くてとても難しいです。
温度差発電@コルシカ_f0176688_182834100.jpg

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by kaolulu-nv | 2015-12-02 11:38 | 気になるフランス | Comments(0)

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