雨後のセップ茸、フランスの秋味
2015年 08月 29日
こんにちは、Kaoluluです。
雨の土曜日関東地方。。。
今週は8月なのに太陽も青空も全く見えませんでした。
気温も25度以下で、早くも夏は終わった感じがします。
…でも「暑さ寒さも彼岸まで」というのでまだ油断はできません。
仕事が一段落し、次の山がくるまで時間がありそうなので、
ひさしぶりにのんびり過ごせそうな週末です。
前売りを買ったボルドー展、行くなら明日か??…ああ、でも明日はお墓参りをしなくては。
なんだか前売りを無駄にしそうな気がしています…。
今日の話題は「セップ茸」のニュースから。
イタリア語のポルチーニ(ポルチーノ)の方が日本では一般的かな。
→ France3: La folie des cèpes en Dordogne
「ドルドーニュでセップ茸フィーバー」
France3 ニュース動画よりキャプチャー画像
ドルドーニュ地方のセップ茸は先週の金曜日、21日から市場に出ているそう。
日本で毎年秋になると松茸の初出荷がニュースになるように、
フランスでは、セップ茸が秋のキノコの代表としてニュースになります。
よく「日本は四季がある」と言うけれど、もちろん海外にも四季はあります。
Cèpe (セップ茸)にはいくつか種類があるようですが、
一番は「Tête noir(黒い頭)」と呼ばれる、頭の茶色いセップ。香りもよく、高価。
数日前の雨が、セップ茸の成長を一気に加速させたそうです。
有名なペリゴールの市場では、観光客とペリゴールの住民が、セップ茸の奪い合い中。
冬用に保存食にして、親戚の子どもたちがやって来たら、
ペリゴールの味を楽しませたいというマダムや、
フライパンで揚げると、香りもよくてとても美味しいというマダム。
生産者のムッシューの棚は、20kgのセップ茸が、朝の10時にはほぼ売り切れたそう。
「私は、今期の発芽は終わったと思っています。
最近の雷雨がまた新たな発芽をもたらさない限りね」
「生産者」と言っても、セップ茸は松茸同様に栽培ができず、
天然物を「キノコ狩り」するしかありません。
野生のキノコ狩りは、森林法と環境法に準じるもので、
その土地の所有権利者以外は、キノコの収穫が禁止されています。
森林法の管轄になっている森林で許容されているキノコ狩りは、
体積5リットルを超えない、もしくは、5キログラムまでとされ、
これを超えると750〜4500ユーロの罰金と3年の懲役…だとか!
かなり重い罪になります。
…「進入禁止」と書いてある私有地に、絶対入ってはいけません。
セップ茸で有名な、Tarn-et-Garonne 県の Vaïssac でも今年はセップ茸が豊作。
→ France3: Tarn-et-Garonne : les cèpes poussent comme des champignons et s'écoulent par tonnes à Vaïssac
「タルン・エ・ガロンヌ県、セップ茸が急速に成長、Vaïssac でトン単位で流通する」
90mmもの降雨と、格好の日照量で、Vaïssac ではセップ茸が大量発生した模様。
先週の土曜日から今週の水曜日までで、少なくとも6トンのセップ茸が売られたそうです。
1kg8ユーロ以下になることもあったそう。
通常は、1kg10〜30ユーロと言われているから、超お買い得。
日本では、生のセップ茸は 普通には流通していません。
フレンチやイタリアンのレストランでは見かけるけれど、
あれはどこから来ているのでしょうね。
1キロもいらないけど、1本欲しいなぁ(笑)
日本に松茸の季節がやって来るのは、もう少し先ですね。
*今日の気になったフランス語*
今日はタイトルや小見出しからの疑問ばかり。
La folie des cèpes en Dordogne ドルドーニュでセップ茸フィーバー
folie は「狂気、熱中、熱狂」だが「セップ茸熱狂」では意味不明だ。少し意味が変わるが、英語で「フィーバー(fever: 熱狂すること)」の方がかえってわかりやすい。しかし、fever はフランス語では fièvre であって、folie ではないのが悩ましい。
20 kilos en un clin d'oeil あっという間に20kg
clin d'oeil は「ウインク」。正確には「ウインクしている間に」=「瞬きしている間に」だから、「一瞬で」の方が直訳的。でも、辞書には「あっという間に」とあった。
les cèpes poussent comme des champignons et s'écoulent par tonnes à Vaïssac
セップ茸が急速に成長、Vaïssac でトン単位で流通する
セップ茸は既にキノコなのに「comme des champignons キノコみたいに」pousserとは、どういう意味なのかと思ったら、「comme un champignon」で「早く成長する」という意味らしい。だから「pousser」はここでは「発芽する」というより「成長する」という意味になる。
雨の土曜日関東地方。。。
今週は8月なのに太陽も青空も全く見えませんでした。
気温も25度以下で、早くも夏は終わった感じがします。
…でも「暑さ寒さも彼岸まで」というのでまだ油断はできません。
仕事が一段落し、次の山がくるまで時間がありそうなので、
ひさしぶりにのんびり過ごせそうな週末です。
前売りを買ったボルドー展、行くなら明日か??…ああ、でも明日はお墓参りをしなくては。
なんだか前売りを無駄にしそうな気がしています…。
今日の話題は「セップ茸」のニュースから。
イタリア語のポルチーニ(ポルチーノ)の方が日本では一般的かな。
→ France3: La folie des cèpes en Dordogne
「ドルドーニュでセップ茸フィーバー」
ドルドーニュ地方のセップ茸は先週の金曜日、21日から市場に出ているそう。
日本で毎年秋になると松茸の初出荷がニュースになるように、
フランスでは、セップ茸が秋のキノコの代表としてニュースになります。
よく「日本は四季がある」と言うけれど、もちろん海外にも四季はあります。
Cèpe (セップ茸)にはいくつか種類があるようですが、
一番は「Tête noir(黒い頭)」と呼ばれる、頭の茶色いセップ。香りもよく、高価。
数日前の雨が、セップ茸の成長を一気に加速させたそうです。
有名なペリゴールの市場では、観光客とペリゴールの住民が、セップ茸の奪い合い中。
冬用に保存食にして、親戚の子どもたちがやって来たら、
ペリゴールの味を楽しませたいというマダムや、
フライパンで揚げると、香りもよくてとても美味しいというマダム。
生産者のムッシューの棚は、20kgのセップ茸が、朝の10時にはほぼ売り切れたそう。
「私は、今期の発芽は終わったと思っています。
最近の雷雨がまた新たな発芽をもたらさない限りね」
「生産者」と言っても、セップ茸は松茸同様に栽培ができず、
天然物を「キノコ狩り」するしかありません。
野生のキノコ狩りは、森林法と環境法に準じるもので、
その土地の所有権利者以外は、キノコの収穫が禁止されています。
森林法の管轄になっている森林で許容されているキノコ狩りは、
体積5リットルを超えない、もしくは、5キログラムまでとされ、
これを超えると750〜4500ユーロの罰金と3年の懲役…だとか!
かなり重い罪になります。
…「進入禁止」と書いてある私有地に、絶対入ってはいけません。
セップ茸で有名な、Tarn-et-Garonne 県の Vaïssac でも今年はセップ茸が豊作。
→ France3: Tarn-et-Garonne : les cèpes poussent comme des champignons et s'écoulent par tonnes à Vaïssac
「タルン・エ・ガロンヌ県、セップ茸が急速に成長、Vaïssac でトン単位で流通する」
90mmもの降雨と、格好の日照量で、Vaïssac ではセップ茸が大量発生した模様。
先週の土曜日から今週の水曜日までで、少なくとも6トンのセップ茸が売られたそうです。
1kg8ユーロ以下になることもあったそう。
通常は、1kg10〜30ユーロと言われているから、超お買い得。
日本では、生のセップ茸は 普通には流通していません。
フレンチやイタリアンのレストランでは見かけるけれど、
あれはどこから来ているのでしょうね。
1キロもいらないけど、1本欲しいなぁ(笑)
日本に松茸の季節がやって来るのは、もう少し先ですね。
*今日の気になったフランス語*
今日はタイトルや小見出しからの疑問ばかり。
La folie des cèpes en Dordogne ドルドーニュでセップ茸フィーバー
folie は「狂気、熱中、熱狂」だが「セップ茸熱狂」では意味不明だ。少し意味が変わるが、英語で「フィーバー(fever: 熱狂すること)」の方がかえってわかりやすい。しかし、fever はフランス語では fièvre であって、folie ではないのが悩ましい。
20 kilos en un clin d'oeil あっという間に20kg
clin d'oeil は「ウインク」。正確には「ウインクしている間に」=「瞬きしている間に」だから、「一瞬で」の方が直訳的。でも、辞書には「あっという間に」とあった。
les cèpes poussent comme des champignons et s'écoulent par tonnes à Vaïssac
セップ茸が急速に成長、Vaïssac でトン単位で流通する
セップ茸は既にキノコなのに「comme des champignons キノコみたいに」pousserとは、どういう意味なのかと思ったら、「comme un champignon」で「早く成長する」という意味らしい。だから「pousser」はここでは「発芽する」というより「成長する」という意味になる。
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ヒヤシンス
at 2015-08-30 19:22
x
おぉ、セップ茸〜、それこそLot川沿いでオムレツ食べました。
ホントに美味しいので、びっくりしました。
日本では東京にいたころ、南欧料理店でフンギを食べたのが、ポルチーニ茸かな?
の一回きりです。
なるほど、松茸や自然薯の位置付けですね。
お仕事ひと段落、いいですね!
日本もこのところの雨、庭にまたキノコ生えそうですよ〜。
ホントに美味しいので、びっくりしました。
日本では東京にいたころ、南欧料理店でフンギを食べたのが、ポルチーニ茸かな?
の一回きりです。
なるほど、松茸や自然薯の位置付けですね。
お仕事ひと段落、いいですね!
日本もこのところの雨、庭にまたキノコ生えそうですよ〜。
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kaolulu-nv at 2015-08-31 10:03
セップ茸のオムレツ!いいなぁ〜〜!
ニュースに出てくるおばちゃんも、
フライパンで炒めて(揚げて)オムレツにするって言ってますね。
日本で食べられるのは乾燥ポルチーニなのかな。。。中国産?
最近、レストランに行く余裕がないので、
もしセップを見かけたらお店の人に聞いてみたいです。
庭にキノコ!食べられるんですか??ホント、キノコが生えそうなくらいじめじめと冷えますね。涼しいのはいいのですが、太陽が出て来ないので、気分が重くなります。晴れないかなぁ。
ニュースに出てくるおばちゃんも、
フライパンで炒めて(揚げて)オムレツにするって言ってますね。
日本で食べられるのは乾燥ポルチーニなのかな。。。中国産?
最近、レストランに行く余裕がないので、
もしセップを見かけたらお店の人に聞いてみたいです。
庭にキノコ!食べられるんですか??ホント、キノコが生えそうなくらいじめじめと冷えますね。涼しいのはいいのですが、太陽が出て来ないので、気分が重くなります。晴れないかなぁ。
by kaolulu-nv
| 2015-08-29 11:36
| 気になるフランス
|
Comments(2)