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ときどき日誌 sur NetVillage

Kaoluluの日誌:France/news/旅

雨後のセップ茸、フランスの秋味

雨後のセップ茸、フランスの秋味_f0176688_15592813.jpgこんにちは、Kaoluluです。
雨の土曜日関東地方。。。
今週は8月なのに太陽も青空も全く見えませんでした。
気温も25度以下で、早くも夏は終わった感じがします。
…でも「暑さ寒さも彼岸まで」というのでまだ油断はできません。

仕事が一段落し、次の山がくるまで時間がありそうなので、
ひさしぶりにのんびり過ごせそうな週末です。
前売りを買ったボルドー展、行くなら明日か??…ああ、でも明日はお墓参りをしなくては。
なんだか前売りを無駄にしそうな気がしています…。

今日の話題は「セップ茸」のニュースから。
イタリア語のポルチーニ(ポルチーノ)の方が日本では一般的かな。

France3: La folie des cèpes en Dordogne
 「ドルドーニュでセップ茸フィーバー」


雨後のセップ茸、フランスの秋味_f0176688_1043013.jpg
France3 ニュース動画よりキャプチャー画像

ドルドーニュ地方のセップ茸は先週の金曜日、21日から市場に出ているそう。

日本で毎年秋になると松茸の初出荷がニュースになるように、
フランスでは、セップ茸が秋のキノコの代表としてニュースになります。
よく「日本は四季がある」と言うけれど、もちろん海外にも四季はあります。

Cèpe (セップ茸)にはいくつか種類があるようですが、
一番は「Tête noir(黒い頭)」と呼ばれる、頭の茶色いセップ。香りもよく、高価。

数日前の雨が、セップ茸の成長を一気に加速させたそうです。
有名なペリゴールの市場では、観光客とペリゴールの住民が、セップ茸の奪い合い中。
冬用に保存食にして、親戚の子どもたちがやって来たら、
ペリゴールの味を楽しませたいというマダムや、
フライパンで揚げると、香りもよくてとても美味しいというマダム。

生産者のムッシューの棚は、20kgのセップ茸が、朝の10時にはほぼ売り切れたそう。
「私は、今期の発芽は終わったと思っています。
 最近の雷雨がまた新たな発芽をもたらさない限りね」


「生産者」と言っても、セップ茸は松茸同様に栽培ができず、
天然物を「キノコ狩り」するしかありません。


野生のキノコ狩りは、森林法と環境法に準じるもので、
その土地の所有権利者以外は、キノコの収穫が禁止されています。
森林法の管轄になっている森林で許容されているキノコ狩りは、
体積5リットルを超えない、もしくは、5キログラムまでとされ、
これを超えると750〜4500ユーロの罰金と3年の懲役…だとか!
かなり重い罪になります。
…「進入禁止」と書いてある私有地に、絶対入ってはいけません。

セップ茸で有名な、Tarn-et-Garonne 県の Vaïssac でも今年はセップ茸が豊作。
France3: Tarn-et-Garonne : les cèpes poussent comme des champignons et s'écoulent par tonnes à Vaïssac
 「タルン・エ・ガロンヌ県、セップ茸が急速に成長、Vaïssac でトン単位で流通する」


90mmもの降雨と、格好の日照量で、Vaïssac ではセップ茸が大量発生した模様。
先週の土曜日から今週の水曜日までで、少なくとも6トンのセップ茸が売られたそうです。
1kg8ユーロ以下になることもあったそう。
通常は、1kg10〜30ユーロと言われているから、超お買い得。

雨後のセップ茸、フランスの秋味_f0176688_17445952.gif 日本では、生のセップ茸は 普通には流通していません。
 フレンチやイタリアンのレストランでは見かけるけれど、
 あれはどこから来ているのでしょうね。
 1キロもいらないけど、1本欲しいなぁ(笑)
日本に松茸の季節がやって来るのは、もう少し先ですね。
雨後のセップ茸、フランスの秋味_f0176688_10193148.jpg




*今日の気になったフランス語*
今日はタイトルや小見出しからの疑問ばかり。

La folie des cèpes en Dordogne ドルドーニュでセップ茸フィーバー
folie は「狂気、熱中、熱狂」だが「セップ茸熱狂」では意味不明だ。少し意味が変わるが、英語で「フィーバー(fever: 熱狂すること)」の方がかえってわかりやすい。しかし、fever はフランス語では fièvre であって、folie ではないのが悩ましい。

20 kilos en un clin d'oeil あっという間に20kg
clin d'oeil「ウインク」。正確には「ウインクしている間に」=「瞬きしている間に」だから、「一瞬で」の方が直訳的。でも、辞書には「あっという間に」とあった。

les cèpes poussent comme des champignons et s'écoulent par tonnes à Vaïssac
セップ茸が急速に成長、Vaïssac でトン単位で流通する

セップ茸は既にキノコなのに「comme des champignons キノコみたいに」pousserとは、どういう意味なのかと思ったら、「comme un champignon」「早く成長する」という意味らしい。だから「pousser」はここでは「発芽する」というより「成長する」という意味になる。
Commented by ヒヤシンス at 2015-08-30 19:22 x
おぉ、セップ茸〜、それこそLot川沿いでオムレツ食べました。
ホントに美味しいので、びっくりしました。
日本では東京にいたころ、南欧料理店でフンギを食べたのが、ポルチーニ茸かな?
の一回きりです。
なるほど、松茸や自然薯の位置付けですね。

お仕事ひと段落、いいですね!
日本もこのところの雨、庭にまたキノコ生えそうですよ〜。
Commented by kaolulu-nv at 2015-08-31 10:03
セップ茸のオムレツ!いいなぁ〜〜!
ニュースに出てくるおばちゃんも、
フライパンで炒めて(揚げて)オムレツにするって言ってますね。
日本で食べられるのは乾燥ポルチーニなのかな。。。中国産?
最近、レストランに行く余裕がないので、
もしセップを見かけたらお店の人に聞いてみたいです。

庭にキノコ!食べられるんですか??ホント、キノコが生えそうなくらいじめじめと冷えますね。涼しいのはいいのですが、太陽が出て来ないので、気分が重くなります。晴れないかなぁ。
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by kaolulu-nv | 2015-08-29 11:36 | 気になるフランス | Comments(2)

by kaolulu-nv
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