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ときどき日誌 sur NetVillage

Kaoluluの日誌:France/news/旅

フレンチ・パラドックス

フレンチ・パラドックス_f0176688_17413896.jpgこんにちは、Kaoluluです。
晴れたり、曇ったり、
寒くなったり、暖かくなったり…。
春が少しずつ近づいて来ているのを感じます。


急に仕事だらけになってきたKaoluluですが、
昨日は図書館へ本を返しに行ったついでに、
ちょっと難しそうな本を借りてきました。

経済書の棚にあった「フレンチ・パラドックス」

フレンチ・パラドックスと言ったら、普通は、
「美食家でフォアグラやワインをたくさん摂取しているフランス人は、
 実は心臓の病気になる人が少ない(おまけに喫煙者も多い)」

という、食べてるのに太らない的な矛盾を指す言葉です。

フォアグラは悪玉コレステロールをやっつける不飽和脂肪酸が豊富で、
ワインはポリフェノールが豊富であることは、ご存知でしょう。

しかし、この本には序章にもあとがきにもそんな美食の話は出てきません。042.gif
それどころか、この言葉の本来の意味の説明もないんです(それもびっくり)。
後日追記:本文中86ページにやっと少し説明されていました!

フレンチ・パラドックス_f0176688_8444270.jpg
右が借りて来た「フレンチ・パラドックス」。
左は5年前に読んだ「日本とフランス 2つの民主主義」。

英語が嫌いで、フランス語、フランスに傾倒してきたKaoluluは、
フランスを知れば知るほど、フランスの国の仕組みが不思議でなりません。

失業しようが、子どもをたくさん産もうが、
税率が上がろうが、光熱費が上がろうが、
芸術家みたいなほとんどお金にならなそうな職業の人たちがいっぱいいようが、
なぜか、成り立っているフランス。

なんと言っても、毎日あちらのニュースを見て日本と比較して驚くのは、
彼らは国民も政治家も決断が早く、
これと決めたら実行し、ダメとわかったら即廃止する。
国民は一度はワーワー言って反対するけど、
政府がまじめに向き合ってこれと言えば、納得して前に進む。。。

古い文化がいっぱい残っているのに、実は日々びっくりするほど変化している国。
時代という波の上で、舵を頻繁に切り続けています。



5年前に読んだ、写真の左の本の帯にあるように、
フランスは自由ではなく、平等を選んだ国ということ。
資本主義にも、自由主義と社会主義があって、
フランスはどちらかというと社会民主主義、日本は自由民主主義。

フランスは、フランス革命以来、政府は国民のものという意識が強い。
だから高い税金を払っていても、見返りも多い。

「自由、平等、博愛」だけど、「平等」が一番大事。
平等があって初めて、自由について考えられると。



今回借りて来た、写真の右の本は、まだ読み始めたばかりだけど、
Kaoluluの素朴な疑問にまた1つヒントを与えてくれそうな気がします。
ちょっと言葉が専門的すぎてわからない部分もあるんだけど。。。

Kaoluluも、
日本はそろそろアメリカ式思考回路捨ててもいいころでは?と思いますね…。

…ってきっと無理なんでしょうねぇ。
たとえ政治家がそう言ったとしても、なんだかもう信用できないんだもの。




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by kaolulu-nv | 2012-03-02 09:05 | 読書 | Comments(0)

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